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深川駕籠

深川駕籠

深川駕籠

作家
山本一力
出版社
祥伝社
発売日
2002-09-01
ISBN
9784396632113
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深川駕籠 / 感想・レビュー

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takaya

江戸深川の駕籠舁き二人の暮らしをテーマとした時代小説。武家のような上層階級ではなく、下層の町民の視点から江戸の文化・風俗が描かれます。山本一力氏の時代小説は、いろいろなトラブルが描かれても、最後には明るい結末がありますが、この小説も読後感はよかったです。

2022/09/17

藤枝梅安

深川の新太郎は元は臥煙(火消し)だったが、やぐらから落ちて高所恐怖症になり、今では駕籠かきになっている。  村相撲の力士だった尚平と組んで仕事をしている。  下町の男たちがプライドを懸けて足を競う物語が展開する。  「ハイスピード下町娯楽小説」である。  下町の人々の貧しいが爽やかな暮らしぶりが随所に描かれ、  リズムにのって読み進めることができた。  暑いときにはもってこいの一冊。

2009/07/27

としえ

山本一力さんの作品、初読み。ちょっと短気な新太郎と鷹揚で世話女房的な尚平の、駕籠かきコンビが遭遇する事件や騒動を書いた話。粋な江戸っ子達の人情物語といったところか。最初はちょっと読みづらかったが次第に慣れ、面白く読めた。「あいかた」に「相肩」という字を使っているのを初めてみたが、駕籠かきにはぴったりの言葉だし、相手に対する信頼というか絆というようなものがうかがえて、いいなと思った。二人の家主の木兵衛が、なかなかのクセモノでこれまたいい。

2013/09/07

りょうけん

☆4つ 引き続き山本一力シリーズを年代順に読み中。 んで、これまたべらぼうに面白いお話の詰まった本である。 江戸深川辺りを舞台にした経済小説なのな。お題は商売にからむ騙り(詐欺)の類ばかり。 これなら題材を現代小説の別なところ(他人の作品)に見出して時代を江戸にするだけでポンポンと出来てくるような気がする。 まあそれでも相当の筆力がないと書けないのだろうけれど、筆力は沢山読んでりゃ自然と身についてくるものだと思う。 だって読んで面白くて印象に残って頭に「抽斗物」として蓄える以外には書

2015/08/13

ぽて

既読【深川の駕籠舁き・新太郎は、飛脚、鳶といった男たち三人と足の速さを競うことに。しかも、深川から高輪への往復のうち帰りの大川は泳いで渡らなければならない。江戸の町は大いに盛り上がり、勝ち札が売りに出されるほどに。しかし、道中、同心の大野が罠を仕掛けていた】 江戸の市井と江戸ッ子たちのやりとりが楽しく読める。粋でいなせな男気をもつ兄さん方と、見栄と祭り好きなら誰にも負けないと自負している(笑)江戸ッ子たちの姿が脳裏に浮かんでウキウキ。人情ものというより、エンターテインメントが色濃いかな。

2012/04/03

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