そして名探偵は生まれた
そして名探偵は生まれた / 感想・レビュー
ちーたん
★★★★☆魅力的な舞台で起こる中編3話。①難事件をいくつも解決した名探偵と助手が出くわした【雪の山荘】で起こった密室殺人…『そして名探偵は生まれた』②新興宗教の信者が起こした爆破テロ。実行犯4名と幹部2名は【孤島】に一時身を隠すのだが幹部1名がクルーザーと共に消え…『生存者、一名』③旧友から届いた【館】への招待状。館といえば殺人。殺人劇を演じる事になり…『館という名の楽園で』◆ミステリ好きにはワクワクする3本立て。本格から少しズラした遊び心も面白い。文庫版にはもう1作付いてたので文庫で読みたかったな〜
2020/07/29
まる
表題作が一番好きです。事件の犯人やトリックは正直記憶にあまり残っていないのですが、タイトルどおり、名探偵が生まれる経緯が。館は探偵小説といえば、といった舞台が用意された中での探偵ごっこ。どうせ謎解きなんてできないんですが、1度こういう場面に出くわしてみたいですね。ラストは覚悟していたようなブラックなものではなく、ほんのり切なくなりました。
2017/02/07
紅はこべ
表題作は名探偵のあり方をパロディ化。「生存者、一名」は孤島ものでリドルストーリー。「館という名の楽園で」はタイトル通り館ものだが、登場人物自身が館ものをパロっている設定。ラストは悲しいが。いかにも新本格派の作家が遊び心で書きそうな中編集。本格好きにはお勧め。
2010/03/27
ばりぼー
「雪の山荘」「絶海の孤島」「館」というクローズドサークルものを揃えた中編集。東野圭吾の「名探偵の掟」を彷彿させる表題作は、名探偵影浦逸水のキャラが絶妙。解決した事件を活字にして発表したら、損害賠償の返済に追われてるなんて気の毒過ぎます(笑)。助手の武邑の名セリフ「探偵は職業だが、名探偵は生き方だ」って、そのフレーズをそう使うのか(笑)。単なるパロディーに終わらず、二転三転するオチを用意しているのは流石です。「生存者、一名」は、最も純度の高いサプライズを与えてくれる傑作ですが、まさかそんな…(笑)。
2016/02/19
bibi
いつ名探偵ぶりを発揮してくれるのかと、ワクワクしてたら・・・、「そう来るんかい😂」という展開でした!
2021/02/25
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