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渇いた夏

渇いた夏

渇いた夏

作家
柴田哲孝
出版社
祥伝社
発売日
2008-12-11
ISBN
9784396633103
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渇いた夏 / 感想・レビュー

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ち~

自殺した伯父の遺産を相続するため、少年時代を過ごした村に戻ってきた神山。伯父の死に疑問を抱き始めた時、池野弘子の訪問を受ける。「妹を殺した犯人を見つけて欲しい」同じ調査をしていた伯父と同じルートを辿る神山。事件は20年に遡り、以来、行方不明となっている当時の親友の影がチラつく。全体としては地味な展開だけど、ジワジワと犯人に近づいていく過程がおもしろかった。最後の伯父の手記もグッとくる。でも、こんなにも犯人が法に裁かれる事なく終わるのは少しスッキリしなかった。

2018/04/15

キムチ

確かに、「渇いている」・・何が?人間の温もりが、情愛が、心がひび割れている。表紙の絵はそう言ったことも意図しているのか。読む前にイメージが出来て行く。だからという事もあって、パぁ~と読んでしまった。 展開は早く、荒唐無稽はないものの、人物設定に(犯人の職業柄)無理なものは感じたが、昨今の社会事情を思うと、いぶかしくも納得。大藪や黒岩氏の小説と似た香り。神山さんがやたら車を転がし、2流の酒をあおるのも舞台ツールとすればむべなるかな。

2013/10/26

よっち

主人公がハードボイルド気取っているのがちょっとひっかかる探偵小説です。依頼者が結局ひとりきりだったので、これから探偵業でやっていけるのかも気になります。

2013/02/22

鬼山とんぼ

下山事件、幕末紀と読み本作へ。同い年でもあるし競馬への造詣も深そうなので、著者本来のフィールドの作品にトライした。中盤までは80年代の北方謙三ハードボイルド路線(全巻読破)そっくり。終盤は伝統的な推理小説パターンで、娯楽小説としては合格点に届いている。したがってこのシリーズ続編も読みます。北方さんの先祖は筑邦の荒くれ、台湾で相当活躍した(ニイタカドロップ)家系であり、この著者の柴田さんも南方帰りの祖父が下山事件の犯人の一味であるとか、ハードボイルド路線に向かう血統的なものがあるのかもしれない。

2022/03/03

おしょも

シリーズ物なんですね。カーチェイスの部分が妙に詳しいと思ったら、作者が好きなんですね。急にハードボイルドになったり、田舎の暮らしに馴染んでみたり…こういう作風なのかな?とりあえず、次作を読んでみます。

2020/03/01

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