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矢上教授の午後

矢上教授の午後

矢上教授の午後

作家
森谷明子
出版社
祥伝社
発売日
2009-07-10
ISBN
9784396633219
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矢上教授の午後 / 感想・レビュー

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とも

★★★★上質で上品な一冊。物語は、矢上教授と呼ばれる70才も越えた非常勤講師が巣食う大学の片隅にある旧棟で起こる殺人事件だが、そこでは嵐による停電や非常階段が閉じられることにより密室と化す。その中で、他の教授や助手、学生たちのおもわくがあり隠された事実が存在しながらも、ゆったりと状況を確認し原因を追求していくのだが、その雰囲気は矢上教授の醸し出すノーブルさもあり、ゆったりとしてく。事件の真相は、最後の数章で思いのほか大きく展開され花を添えるが、兎に角 休日の午後に紅茶でも飲みながらが似合う作品であった。

2016/12/05

紅はこべ

日常の謎らしきものをきっかけに、本格殺人ミステリに発展。都会で起きたクローズドサークルもの。仕掛けられた謎や伏線がきれいに解けてゆく様は小気味いい。山や森ってこの作家にとって重要なアイテムらしい。

2009/12/24

まー

かなりひさびさに再読。まったく覚えてない…。大雨の中、閉じ込められた大学内での殺人事件。場面がどんどん切り替わりますが、なんだかのんびりした雰囲気。

2018/09/06

nyanco

閉鎖空間にごちゃごちゃと10人、場所と誰なのかが解らなくなる…。矢上教授も年齢がしっくりとこない。魅力的な教授に仕上げて、明子とのティータイム探偵の日常の謎の短編集でシリーズ化したほうが面白かったのでは?無理に殺人事件に仕上げるよりも、お得意の日常の謎の方が力量にあっていてきっと良かったと思います、残念。

2009/10/02

しょこら★

章の長さがまちまちで、細かくて、目まぐるしいけど軽快でさくさく読めた。大学の老朽化した校舎で起きた殺人事件。意図せず密室となってしまった建物内にいる人たちは、それぞれソワソワと落ち着きなく怪しい!小さな謎が絡まり、入り組み、とても複雑な事件になり…けれどそれを飄々とひっそりと矢上教授は解いてしまう。登場人物も多く、本当に複雑だったけどタネ明かしをすると成る程!という感じ。自然界や絶滅動物に対しても考えさせられた。

2012/04/01

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