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未踏峰

未踏峰

未踏峰

作家
笹本稜平
出版社
祥伝社
発売日
2009-10-27
ISBN
9784396633264
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未踏峰 / 感想・レビュー

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アッキ@道央民

初読みの作家さん。ブラック企業で働き、心身共に病んでしまって人生に絶望しかかっていた裕也。アスペルガ-症候群のサヤカ、知的障害のある慎二たちが、かつてヒマラヤの山々で名を馳せた元天才クライマーで今は北八ヶ岳で山小屋を経営するパウロさんの元で知り合い、人生再起の目標を得るために、ヒマラヤの未踏峰の山への初登頂を目指す。エベレストから比べると標高はかなり低いけど、それでも過酷な登山の描写は凄いね。自分まで主人公たちと一緒になって頂上を目指していり感覚にもなる。予期せぬ悲しい出来事を乗り越え、三人協力してたどり

2022/02/03

みえ

悩み、障害を持つ3人の若者が登山を通じて成長する話。いい本でした。

2017/10/15

登山メンバーにアスペルガー症候群や知的障害者がおり登山を初めて3年目でヒマラヤ山脈に遠征という有り得ない設定。展開が軽過ぎて今作は肌が合わず共感できなかった。

2019/04/11

ゆみねこ

挫折を経験した裕也、障害を持つサヤカと慎二、ハンデを背負った三人が北八ヶ岳のビンティ・ヒュッテで伝説の登山家パウロさんと出会う。パウロさんの遺志を継ぎヒマラヤの未踏峰ビンティ・チュリを目指す。山岳小説であるけれど、心温まる物語で感動しました。自分が変われば世界の見え方も変わると信じて一歩を踏み出した裕也。良い本でした。

2012/10/26

RIN

人生から転落した男・裕也と先天的障害を持つ2人の若者の自分探しと再生の物語かな。「パウロさんの思い出と共に」と副題つけたくなるようなヒマラヤ初登攀体験手記のような体裁で淡々と語られていく。この時期の笹本さん作品は、人々が普段の生活の中で少し視野を広げて自分以外の人たちに関心と知識を持ち他者に少しだけでも寛容な社会になれば、というような思いを感じる。ちょっともやもやが残るのは裕也かなぁ。地獄のような生活から這い上がりたいという気持ちは理解できるがその原点となった罪を犯した自分と向き合わなくていいの?と。

2014/01/27

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