小説を書く猫
小説を書く猫 / 感想・レビュー
あつひめ
正直な胸の内が吐露されたエッセイのような気がする。人と比べてしまう一番大きなところそれは恋愛かもしれない。相手が誰であれ自分が自分で居られる相手が一番自分には好ましいような気もする。私は男性を愛する体質。それでも、男だってピンキリ。こちらの気持ちに応えてくれる人もいれば独りよがりの人もいる。私は自分を猫に近い体質だと思っていた。中山さんに劣らないくらい。だから猫系の男はダメかも。だって二人してツンデレじゃね。いくら愛しても手に入らないものがある。中山さんにその手に入らない物を教えてもらった気がする。
2012/01/26
ミナコ@灯れ松明の火
表紙の猫に一目ぼれして手に取った一冊。中山さんの小説はまだ1冊しか読んだことがないけれど、あの、身を削るかのように痛々しくて激しくて切ない物語の背景にはこんなことがあったんだ、と知ってより一層感慨深い。作家として、人としての覚悟のようなものを端々から感じられるエッセイ。未読の小説もぜひ読んでみよう。
2012/02/26
冬見
「わたしのことは人間だと思わずに、小説を書く猫だとでも思ってください。そうすれば腹も立たないでしょう」中山可穂初のエッセイ集。『感情教育』〜『ケッヘル』あたりまでのものが中心。なんというか、本当にこの人は我が身を削るようにして小説を書く人なんだなと思った。
2017/02/01
リノン
恋愛小説を書く作家さんの中でも大好きな中山さんのエッセイなので、楽しかった。最近では女性同士の恋愛以外の作品も書かれるようになったのですが、少し前の作品の熱さは他の作家さんの恋愛小説とは一味違う印象があります。やはり実際の恋愛が作品に影響しているようで、こんな生き方をしていたのかと驚くばかりです。「マラケシュ心中」、「ケッヘル」辺りを読み返したくなりました。中山さんはなかなか新作がよめないな~と思ってましたが、死に物狂いで小説を書かれている様子が伺えました。自分に正直な感じがいいな。
2018/02/27
himawa
図書館でジャケ借り、チャチャくんがかわいいので思わず手に取った。中山さん初読み。作家さんはもちろん、編集者さんも大変な思いで作品を作ってるんだなあと。「小説を書くのは恐ろしい作業である。」とおっしゃってるから長編作品はきっと読むほうも覚悟がいるのかなぁ。読むかどうかは微妙かもだけど。
2014/10/11
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