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冬蛾

冬蛾

冬蛾

作家
柴田哲孝
出版社
祥伝社
発売日
2011-05-27
ISBN
9784396633646
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冬蛾 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

冬は、雪は全てを覆い隠す。会津?平家?まるで八つ墓村ばりの閉ざされた寒村の因習に翻弄される。とにかく会津弁の昔語りが不気味だった。この物語には絶対に相関図が必要!依頼者・有里子の登場の仕方からして怪しい。いや、全ての登場人物が胡散臭いのだ。会津弁と相関図を咀嚼するだけで疲弊し時間がかかりの読了だった。私は最後まで犯人は分からなかったが、このようなストーリーには、ちょっと心擽られてしまう。『冬蛾』とはどこかでひっそりと生き抜いている有里子と夫のことかー賢かったのは犬のカイだけだったのかもしれないなぁ。

2016/05/10

ミーコ

内容は複雑でしたが、最初から引き込まれました。シリーズモノとは知らなかった・・・ので、他の作品も追ってみたいです。神山さんよりも 犬のカイ君がとてもステキでした。 会津弁にも、興味を持ちました(笑) 面白かった。

2014/08/10

キムチ

いやはや、久しぶりに雪深い迷路を彷徨いました。と云っても作中で。平成版横溝ワールドと云うのかな。篠田氏や恒川氏とも違った「人里離れたおどろおどろしい閉鎖社会の血塗られた世界」、あっという間に読める。調べたらシリーズ物とか。この神山探偵、さほどにスマートではないけれど、ちょっと追いかけようかな。作品的には「なぜ、神山に白羽の矢が立ったか」と「肌を重ね合った有里子、何故に木地師の子孫であらねばならぬか」「見え隠れする清次郎・・中野の子孫」の描き方が荒っぽいのが不満。

2014/11/29

さんつきくん

神山探偵シリーズ3作目。読み終わった読後感は負の連鎖に感嘆としてしまった。舞台は南会津にある閉鎖的な集落七ツ尾村。そこで一人の村人が殺害され、犯人を探して欲しいと神山に依頼して来たことから始まる。このシリーズ依頼人は皆、女である。で、男女の中のなりつつ。会津の歴史、木地師の歴史、平家の伝説を調べつつも、村ではなおも殺人事件が起こる。この閉鎖的な集落では殺人事件は定期的に起きていたようだ。神山はそれらを捜査し真実を掴む。何故、殺されなければならなかったのか不思議だったがラストが近づくにつれ、解るようになる。

2017/10/17

まつじん

ハードボイルドな探偵小説3回目の登場です。日本史とウィスキーの相性は・・・う~ん、微妙です。日本の冬景色にイーグルスのホテルカリフォルニアは合わない、つーのは正解なんでしょう。主人公がカッコ良過ぎるのもねぇ、嫌味になってないのが不思議です。21世紀になって10年も経つのに、このような(平家の落ち武者)題材にタバコの似合う私立探偵、でもiPhoneを愛用する、実は結構いけてる作品ではないのか???

2011/10/21

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