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江戸の茶碗 まっくら長屋騒動記

江戸の茶碗 まっくら長屋騒動記

江戸の茶碗 まっくら長屋騒動記

作家
中島要
出版社
祥伝社
発売日
2012-07-24
ISBN
9784396633929
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江戸の茶碗 まっくら長屋騒動記 / 感想・レビュー

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藤枝梅安

小説NONに連載された6編に書き下ろしのエピローグを加えた1冊。「松蔵長屋」を「まっくらながや」ともじったり、「赤目」という貧乏浪人が出てきたり、と、他の時代小説を思い出させる点がある。人物設定がわかりやすく読みやすい。物語が進むにつれ、気ままな浪人と思われていた観兵衛のつらい過去が次第に明らかになり、最後は希望をのぞかせて幕を閉じる。「井戸の茶椀」が「江戸の茶椀」になる、「こちとら担ぐのが商売」などの小ネタをストレートに使い、全体として若々しい書き振りで、筆者の勢いを感じることができる。

2015/04/08

ぶんこ

松蔵店に住む長屋の住人が主人公の短編集。 昼間から酒浸りの得体の知れない浪人赤目勘兵衛。 悪い噂が多く、引っ越す住人が増え、残ったのは引っ越せないカツカツの貧乏な人達。 その人達が、怖くてだらしなくて信用できないと思っていた勘兵衛に、次々と救われていきます。 その救われ方が勧善懲悪というほどではなく、知恵と人脈で乗り切っていく。 最後は助けた定吉の母お今から怒鳴られている姿に笑ってしまいながら、ほのぼのとしていて、いいなぁ。

2015/10/12

万葉語り

酔いどれ浪人赤目勘兵衛が住むまっくら長屋に起こる様々な日常の問題を、勘兵衛が何気なく解決する7作の連作短編集。これはこれで完結していていいと思った。2019-072

2019/05/08

baba

まっくら長屋と称される松蔵店に住む人々の日常を描く。謎の浪人赤目勘兵衛の人物が今一つ掴めないが、周りの住人は悲喜こもごも一生懸命日々をすごす様子に癒される。特に母子二人で育つ定吉が大人の世界をしりつつ振る舞う姿がけなげで可愛い。偶にはこういうホッコリとした話ものんびり出来る。

2014/11/11

美月0217

貧乏長屋に住む、呑んだくれの浪人が、同じ長屋に住む人達の困ったことに、何気なく助けてやる話…最後の、定吉のおっかぁ、お今と浪人はどうなるのかな?(笑)定吉…ヤキモチ焼いて…かわいいなあ(笑)

2015/04/03

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