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ルック・バック・イン・アンガー

ルック・バック・イン・アンガー

ルック・バック・イン・アンガー

作家
樋口毅宏
出版社
祥伝社
発売日
2012-11-30
ISBN
9784396634032
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ルック・バック・イン・アンガー / 感想・レビュー

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tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

☆3.75 帯文にはこうある―これは、90年代から2000年代初頭にかけての、アダルト本出版社の物語。

2021/05/23

harass

著者が働いたことのある実在のエロ本出版社の体験などを元にした連作短編集。強烈な欲望を売り物にする業界人たちを描く。といってもそこまで業界モノ小説ということはなく、異形な人物たちの話と考えたほうがいい。特に性的に。『カンダウリズム』という単語は初めて知った。今でいう寝盗らせか。あまりおすすめしないがファンであれば。まあ、この作家はしばらくもういいかと。      

2019/05/18

キク

エロ本出版社を舞台にした半自伝的小説。とにかくエロくてグロい。多分生理的に拒絶する人も多いと思う。でも樋口が毎回巻末で大量に書き連ねる「影響を受けた作品」のほとんどが僕も好きな作品で、同時代を生きる拗らせた戦友という感覚を持ってしまっているので、個人的には面白かった。だって「ロッキング・オン」のセックス・ピストルズ再結成の号のリード、「ねじ式」の糸井重里の解説、春樹さんの「国境の南、太陽の西」、「Beppin 」の加藤鷹インタビュー、「寄生獣」、「ダウンタウン汁」を並べられたらそりゃ同世代の戦友だよ、、、

2021/11/03

いちろく

実際の出来事を基にしました、という作品に時々出会う時があるけれど、大概は作り話の様な雰囲気がして萎える事が少なくない。ただし、この本に関しては、読み始めて直ぐに気持ち悪く感じる部分もあり、どうかフィクションであってください、と願わずにいられなかった。実在するアダルト本出版社と、その周辺で起こった出来事が基になっているらしい本書。ミステリ小説で、エグイ描写やグロい描写には慣れていたはずだけれど、自分と価値観や倫理観が違いすぎて、読み進めるのが辛かった。ただ、最後の2編はいつも通り読めた。かなり人を選ぶ本。

2017/09/15

さらば火野正平・寺

著者がコアマガジンに勤めていた頃をモデルにした小説。『日本のセックス』と重なる部分が多い。登場人物も実在した人をモデルにしたそうだが、強烈である。悪徳と暴力と変態と毒舌が渦巻く世界。人間、性的にノーマルに生まれただけでも有り難い事である。私は昔『BUBUKA』を毎月読んでいたので、このような人が作っていたのかと思うと興味深かった。

2013/08/18

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