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坐禅ガール

坐禅ガール

坐禅ガール

作家
田口ランディ
出版社
祥伝社
発売日
2014-03-11
ISBN
9784396634391
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坐禅ガール / 感想・レビュー

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J D

 田口ランディさんは初読み作家さん。タイトルに惹かれて読んでみた。震災の話なのかと身構えたが、それはサブで、本筋に容姿に悩み整形したりん子の坐禅と出会い自分に向き合い自分を取り戻して行く物語だった。素直になるという事の大切さと尊さを目の前に突き出された感じだった。悪くはないし、そうなんだろうと思うが、少し重たい。りん子を受け入れ坐禅に誘ったよう子により共感した。主人公であろうりん子には心は惹かれなかった。奥の深い作品であることには間違いない。

2023/08/31

とし

田口ランディさん初読み。坐禅ガールのタイトルと表紙のイラストで、書店ガールやビブリア古書堂のようなイメージで読み出しましたが、ちょっとビックリ。作家と謎の美少女を通して悩みや煩悩は坐って体得する事により、導かれ解放に向かっていくよと教えているのかなと思いましたが???です。

2014/07/17

ねむねむあくび♪

図書館の♪昔、友人に勧められて読んだ田口ランディさん。可愛いらしい感じの題で手に取ったが、やっぱり田口ランディ。このかたはとても自分の内面を掘り下げたいんだ~とつくづく思う。群ようこさんが猫と着物と母と日常をたくさん書くように、椎名誠さんがビールと焚き火と旅と仲間とSFを書くように、ランディさんはやっぱりランディさんでした。登場人物の40代の女流作家は、答えなど見つからない事の答えを探し過ぎている人。30代の無職女子より真っ当だけど頑な。答が見つかると良いね…。日常の中で瞑想する時間を持つのは良いと思う。

2014/05/11

みっこ

田口ランディさんは苦手なイメージがあったけど、これは良かった。そして意外にも色々考えさせられ、学びの多い一冊でした。物語は作家で座禅経験があるよう子が、精神的に不安定なりん子を拾うところから始まります。りん子の師匠的ポジションのよう子ですが、実は彼女もまた闇を持っていて…。よう子が人をよく観察し、助けるようになったきっかけが哀しい。私も理詰めで考えるタイプで、よう子に感情移入してしまいました。座禅って深い。そういえば無心になる時間ってないかも。俄然興味を持ちました。肉体と顔のバランスにも納得。面白かった!

2016/07/12

Natsuki

よう子という名前が出てくるまで、ランディさん自身の話だと思って読んでいた。その昔、友人から貸し出されて読んだランディさん初読の作品も、確かそんな雰囲気だった気がする。そして、よう子の元に転がり込んできたりん子。得体のしれない違和感を纏ったりん子を苦々しく思いながらもなんだかんだと世話をやく。そんな二人が坐禅を通して、それぞれ自分自身に向き合っていく。心の暗い部分を抉り出すような彼女の作品、実はあまり得意ではない。自分も一緒に抉られてしまうから。それでも時として、読みたくなる時がある。不思議。

2018/10/02

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