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和僑

和僑

和僑

作家
楡周平
出版社
祥伝社
発売日
2015-10-08
ISBN
9784396634797
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和僑 / 感想・レビュー

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utinopoti27

前作「プラチナタウン」で町の活性化に実績をあげた町長が,さらに町の中長期的な課題に直面し,壮大な構想をもって挑戦するというお話。アメリカでフード事業を展開する旧友の里帰りをきっかけに,あるアイデアが生まれるのですが・・。「和僑」とは作者の造語で,華僑の日本人版構想だとか。様々な難題と正面から向き合いながら,構想を煮詰めていく町長の行動力と執念がすごい。巧みな文章の中に,楡さんの熱い想いがぎっしり詰め込まれた本作は,先細りする地方都市の生き残りに向けた,企画提案書ともいうべきものかもしれません。

2018/04/16

starbro

図書館の予約に出遅れて、ようやく読めました。当初、華僑の日本人版の話かなと思っていたら、「プラチナタウン(既読)」の続編でした。悲観的に考えればどうしようもない「少子高齢化」、「農村崩壊」に真向勝負する社会派エンタティメント、元気の出る1冊です。華僑の歴史もそうでしたが、外国で飲食店から始めるのが、「和僑」の第一歩で納得感があります。「下町ロケット」程の派手さはありませんが、オススメです。

2016/01/11

ゆみねこ

プラチナタウンのその後。町長となった山崎鉄郎は、プラチナタウン住人で町議になった男から、タウンの更なる拡張を求められる。20年後の緑原はどうなるのか?今のままを続けるのか、新たなビジネスに活路を見出すのか?日本の農業やサービスは世界に誇れるもの、ストーリーは明快で面白かったです。仙台から車で約1時間の田舎町、私のイメージでは涌谷町あたり。

2017/04/18

あすなろ

後、二十数年で高齢者社会は逆転に向かう。その時のビジョンは?そんなことを、楡氏転じる町長山崎は考える。そこで目をつけたのは、農産物とヒト。確かに考えれば分かることだが、高齢者社会は何れ転じる。そんなことを考えさせてくれた。その時の我が国は、どんな世界なのか?僕は、企業はまずはヒト也、と考えているのであるが、そのヒトとどんなビジネスを二十数年後、しているのか?僕の世代もその頃には人手不足で現役で仕事してるのか?会社が互助会のような組織だった時代でなく、自分の個の力を持って…という一文が改めて心に刺さる。

2015/11/08

まちゃ

社会派経済エンターテインメント小説「プラチナタウン」の続編。今後10数年後に人口減少に直面する日本、特に地方の問題を丁寧に描きながら、その解決策を模索していく展開に説得力があって読み応えがありました。面白かったです。華僑にならって人口減少する日本から海外に出てビジネスを展開する「和僑」という発想は面白いですが、この考え方を日本人が受入れるのは簡単ではないと思います。

2016/01/10

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