感情8号線

おしゃべりメガネ

畑野さんワールド全開な作品でした。とにかく女性の心理描写がゾクゾク＆ヒヤヒヤするほどリアルで、そのリアルさ加減によっては、あまり好みではないと感じる読者さんも決して少なくはないのかなと思います。他の作品でも時折みせてくれる人の繋がりが見事にリンクしていく作風は、ため息すら出てしまいます。今作も立場や年齢、環境など様々な女性達がそれぞれの苦悩と背中合わせで悩み、奮闘する姿が淡々と描かれています。決して明るい作品ではありませんが、畑野さんのスレスレの心理描写にすっかりハマり、ある意味読後は勇気が出てきます。

2016/01/15

❁かな❁

畑野智美さんの作品を読むのは3作目。今回もそれぞれの女性の気持ちをリアルに描かれていて切なくなったり、心配になったりしながら読みました＊環八沿いに住む女性達の恋愛連作短編集。登場人物が少しずつ繋がっていて面白いです！独身、既婚、不倫など色んな恋が描かれて一見幸せそうな2人でも実は不安や悩みを抱えています。幸せなだけじゃないところがリアル！それぞれの登場人物の視点で描かれていて繋がりがわかるとすごく楽しめます！その後がとても心配な人物もいますが（笑）みんな幸せになってほしいです！畑野智美さんお気に入り♪

2015/12/10

takaC

なんとも作り話みたいな狭い世界だな。もっとみんな行動範囲を広げなよ。さて二子玉は自分にとっては環八沿線の町という印象はないな。R246沿線だろ。246のあの辺での愛称忘れちゃったけど。厚木街道だっけ？玉川通りだっけ？学生時代にわりと足繁く訪れていた時があったことを思い出した。

2016/06/30

mincharos

あっさり読める恋愛短編集。出てきた中で思い出がある街と言えば、昔ちょっとだけ付き合った人が住んでた荻窪くらいかな。外から見れば幸せそうに見える状況なそれぞれの女の子たちなんだけど、実はそうじゃなくて。DVされてたり浮気されてたり好きな人に彼女がいても諦められなかったり。幸せって人と比べることで得られたり、誰かに幸せにしてもらうようなものではなくて、自分で自分を幸せにする能力みたいなものが大事だなとつくづく。里奈にそこいくのだけはやめとけー！って言いたい。

2017/11/22

七色一味

読破。この作家さんは肌に合わんのよ。デビュー作もそうだし『海の見える街』も『運転見合わせ中』も合わんかったのよ。それでも読んでしまったのは、タイトルと表紙に負けたんだね。ちょ〜っとDVの話があったり、品はあるけどエロだったりしますので、よいこの皆さんは心して読んでください。内容的には…、連作短編集です。☆八幡山って、字面はなんとなく高尾山の麓！って感じだったんだけど、23区内なのか（笑）

2016/07/29