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花が咲くとき

花が咲くとき

花が咲くとき

作家
乾ルカ
龍神貴之
出版社
祥伝社
発売日
2016-03-10
ISBN
9784396634902
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花が咲くとき / 感想・レビュー

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takaC

図書室の書架でたまたま目にして借りて読んだが、思いがけず良い話だった。時代設定は今から二、三十年前といったところみたいなので、その時代の経験があるとより味わえるかも。

2016/08/21

初美マリン

その夏家出した少年は、出会った人々からこれから生きていくすべてを学んだ。本当の強さ、戦争、自分の目で正しいものを確かめる。大きく大きく成長した。こんな旅はありえないだろうけど、羨ましい。

2021/06/08

ゆみねこ

偏屈な隣家の老人の庭の貧弱な1本の木、その花芽をそぎ取り彼の行動を監視する小学六年生の瀬川大介。夏休みに入ったある日、大介は老人・佐藤北海のあとを追い、家を抜け出した。北海老人の抱えたもの、大介の鬱屈。二人の旅の終わりはとても感動的でした。我儘で幼い大介が旅の途中で出会った人々、佐藤北海の来し方を知り、大きく成長してゆく。お薦め本です!

2016/05/28

ひめか*

いじめられたり両親からうるさく怒られたり、心にモヤモヤを抱えた少年・大介の一夏の冒険。周りから疎まれている、隣に住むお爺さん・北海の荷台に乗り込み家出する。目的地へと向かう道中で出会う大人たちから、いろんな話を聞いたり見たりして、大介にとっては一皮むけたような経験になったと思う。北海は初めは怖い人かと思っていたけど、なんだかんだ良い人で最後は好きになった。戦争によって友人に裏切られた過去を持っており、戦争といっても人によって境遇は様々だなと思い知った。大人になったな成長したなと感じられるラストが心地いい。

2021/09/09

なゆ

しみじみ。あの花が咲いたら、誰に会いに行くのか。親への反発で、こっそりと隣の偏屈な爺さん(北海さん)の旅についていく小6の大介。夏休みの冒険のようなロードノベルとも言えるが、戦争の傷あとから始まる話でもある。ポケットのナイフをいつも触っていないと落ち着かず、はじめのうちはどこかイヤな感じの大介だったが、旅でいろんな人と出会いいろんな価値観を知ることで変わっていく様子がとてもいい。北海さんが語る戦争の話も、それまでが言葉少ななだけに心に響く。〝偽りの赦しではなく、正直な拒絶でよかった〟という言葉が心に残る。

2016/07/18

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