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国士

国士

国士

作家
楡周平
出版社
祥伝社
発売日
2017-08-08
ISBN
9784396635237
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国士 / 感想・レビュー

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W-G

『プラチナタウン』シリーズ第三段。世界観や理念を共有しつつ、主要人物を一新し、山崎は端役程度。加工食品で海外進出というビジネスモデルは前作を踏襲したもので、この作品ならではの目新しさはなく、論点を微妙にずらして、これからの企業の"志"を語る物語になっている。先の二作であれば悪役となる人物が主軸となり、その専横/非道ぶりを追うことに大半の頁が割かれるので、読み味は今までとかなり違う。イカリ屋があからさまに、私も良く利用するあのカレー屋だから余計に楽しめたのかも。このスタイルで、もう一作くらい書いて欲しい。

2020/04/09

starbro

楡周平は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。単発作品かなと思って読み始めたら、『プラチナタウン』『和僑』に続くシリーズ第三弾でした。FC悲哀物語が最期は解消されてスッキリしました。しかし現実にはコンビニ残酷物語は存在しています。特にセ●ン-イレ●ンは酷い!!!

2017/09/22

utinopoti27

夫婦で始めたカレー屋を、一代にして全国チェーンに育て上げた「イカリ屋」・篠崎。彼は米国進出の話を機に引退し、新たにプロ経営者を迎え入れることを決断するのだが・・。本作は、情と絆を大事にする日本的企業に、短期収奪型の利潤追求を是とするプロ経営者の論理を導入するとどうなるのかを描く経済小説だ。企業価値の向上はもちろん重要だが、日本経済の発展を担うという大局的な理念を見失った企業に未来はない。「企業経営者は国士たれ」作者の切なる思いだろう。企業、生産者、社員、顧客、それぞれが皆幸せになる社会を願うばかりだ。

2020/09/06

いつでも母さん

自分の事は省みず国の事を心配する最も優れた人物・・きっとみんなほんの少しつづはそんな思いも持ってるはず。だけど、日々の暮らしに汲々とするのが我ら庶民な訳で、せめてその上にいる経営者や企業にはみんながウイン・ウインになるように考えていただきたいなぁ。フランチャイズの仕組みもわかるし、オーナーの大変さもわかる。外資系の考え方が浸透するとこういう事になるのか?モデルが有るのかはわからないが、もうね、憤り感がはんぱなく、だけど終息に向かうあたりはうんうん、そうだよね。そうであってほしいと溜飲が下がる。

2017/09/06

やも

面白かった!!ビジネス小説。島耕作シリーズみたいな。チェーン店のフランチャイズが生き残る過酷さとやり甲斐に、読みながら某コンビニを思い出して何かが滾ってきた。数字を追うことだけが経営とは思いたくないし、義理と人情はぜったいに必要なはず🤔私いつもこういうの読むと思う。人を数字として見る人は、自分が珍しい血液型や病気になったらどうするん?って。助けてくれるのは貴方が見捨てようとしてる目の前の人かもしれないのに、って。そう考えると相手の生活を脅かすとか、冷たくなんて出来なくなると思うんすけど🤔★4.5

2022/12/18

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