草笛物語
草笛物語 / 感想・レビュー
starbro
葉室麟は、新作中心に読んでいる作家です。羽根藩を舞台とするシリーズ第5弾、「蜩の記」の続編のイメージ。時代青春小説としては、悪くないですが、直木賞受賞作の「蜩の記」の続編とすると物足りない気がします。
2017/10/15
初美マリン
草笛は、友を呼ぶ、優しさが強さ、泣き虫颯太や藩主達の成長物語、題名のように青臭いけど爽やかで楽しむ小説です。
2018/09/26
それいゆ
羽根藩シリーズ第五弾は、少年颯太と次期羽根藩主鍋千代との青春群像物語で、いつもの変わり映えしない葉室作品かと思いきや、見事に裏切られました。何とあの「蜩ノ記」で切腹した戸田秋谷の息子・順右衛門、娘の薫、そして秋谷の見張り役の檀野庄三郎が次々と登場するではないですか!「草笛物語」もいい題名ですが、これはもう「続蜩ノ記」ではないですか!秋谷の切腹後16年という設定ですが、岡田准一、堀北真希の16年後の姿を想像しながら「続蜩ノ記」を堪能させてもらいました。
2017/10/30
タイ子
「蜩ノ記」の続編、と言っても前作より16年後の羽根藩なので新鮮に読むことができました。 泣き虫颯太と呼ばれた藩主の小姓が周りの人たちに助けられ、知恵を授けられ成長していく物語。 葉室さんの小説はいつ何を読んでもグッと胸に迫るものがあります。それはたぶん、物語の中に生きているその時々の人々に対する生き様とか生きていく上での覚悟、矜持をしっかり描かれているからなのでしょうね。 残念ながら昨年12月に葉室さんがご逝去されたのはとても残念です。まだまだ未読作品があるのでゆっくり葉室ワールドを堪能させていただきます
2018/01/07
baba
羽根藩シリーズ第五弾。両親を相次いで亡くした少年颯太と若き次期藩主鍋千代の成長物語かと思いきや、『蜩ノ記』の続編、秋谷切腹から16年後を描く。戸田秋谷の息子、娘、見張り役の梶野が次々と登場、これはもうたまりません。その上、秋谷順右衛門は不正を憂い、若者を導く立場になっていた。前作の様な重みはないものの、不正を正そうとする若者達が身分をこえて挑む戦いがチョット軽いが、爽やかな成長を楽しんで読む。
2017/11/09
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