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波濤の城

波濤の城

波濤の城

作家
五十嵐貴久
出版社
祥伝社
発売日
2017-10-11
ISBN
9784396635329
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波濤の城 / 感想・レビュー

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しんたろー

消防士・夏美シリーズ第2弾。今回は豪華客船が舞台になっていて興味深かった…丁寧に取材された成果が文章から滲み出ていて、私には縁遠い世界の客船クルーズの様子が伝わってきて旅気分を味わえた。パニック小説としてのハラハラドキドキ度もパワーダウンしていないので楽しめたが、人物描写が雑になった感がしたのが残念なところ…前作は群像劇としても上手く出来ていただけに、チョッとした書き込みが足りなくて「惜しい!」と思えた部分が多かった。それだけ、物語に入り込んだ証拠とも言えるので、第3弾で盛り返してくれる事を期待したい🎶

2018/11/26

ウッディ

タワーリングインフェルノにインスパイアされた前作「炎の塔」に続き、豪華客船を舞台にしたポセイドンアドベンチャーのオマージュです。何故か?レインボー号に乗り合わせたブルースウィリスよりも不運な女性消防士神谷夏美が再び活躍します。不穏な前兆から、最新の機器で管理された客船が沈没するはずがないという過信により、後手に回る対応と自己保身、そして取り返しのつかない大惨事に。前作と同じパターンなんだけど、面白いんだから仕方ない。スリルとスピード感に大満足でした。後書きに三部作構想とあり、もう一冊楽しみにしています。

2018/02/25

nobby

『炎の塔』での100階建タワーに続く舞台は豪華客船。自らの保身に終始する船長や利権を求める大物政治家などタチの悪い面々による航海は、序盤から暗雲立ち込めるばかり…それに加えて、大型台風が進路を変え勢力を増しながら迫り来る脅威。あまり乗船機会の無い自分には、前作の高層ビル火災と比べると少々迫力を欠いた印象。それでも安全の履き違えと責任回避から人災生じていく様は腹立たしくも生々しい。相変わらず「誰も死なせない!」という夏美の熱過ぎる想いは健在。そんな中で命落とす人物にこそ惜しまれる魅力感じたのは欲張りなのか…

2018/03/14

おしゃべりメガネ

まるで映画を観ているかのような作品でした。女性消防士「神谷夏美」シリーズ第2弾で、前作は超高級ホテルにて、本作は豪華クルーズ客船にてまたもや不運に見舞われてしまいます。前作は『タワーリング・インフェルノ』、本作は『ポセイドン・アドベンチャー』をモチーフに書かれています。個人的には前作のほうがテンポもよく、読みやすかった気がしますが、今作は今作で極限&緊迫状態の人間模様を見事に描いています。とにかく、わかりやすく、単純明快に夢中になれる作品ですので、時間の経過を感じることなく、イッキに読了できると思います。

2017/11/12

ナイスネイチャ

図書館本。「炎の塔」に続き、消防士夏美が今度は豪華客船でのトラブルに巻き込まれるパニック小説。今回は「ポセイドンアドベンチャー」をインスパイア?死を目の前にして人間の愚かさを露呈する者、奮い起たせる者とこれ迄の人生を語りながら物語は進んで行きました。臨場感たっぷりの作品で続編を希望します。

2018/03/23

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