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定年オヤジ改造計画

定年オヤジ改造計画

定年オヤジ改造計画

作家
垣谷美雨
出版社
祥伝社
発売日
2018-02-14
ISBN
9784396635398
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定年オヤジ改造計画 / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

子どもの頃から秀才で、一流大学を出て一流会社に勤め、最後は部長としてめでたく定年退職を迎え…。自由時間がいっぱいあって、悠々自適の日々を送る…はずだった。妻は夫源病とかで、事実上の家庭内別居に近い状態。娘からは「アンタ」呼ばわりされ、これまでの自分の人生観を否定される。自分は大丈夫、そんなことにはならない。なにしろ30数年間も妻や家族のために働いてきたのだから。そんなのは通用しないのである。定年後の日々は厳しくも長い。オヤジは根底から改造されなければならないのである。女性作家だけあって何とも厳しい小説。

2021/11/08

ミカママ

これはもう、垣谷さんによる日本男子全体への宣戦布告であろう。安寧な男主体の仕事社会を築いてきたオトコどもへの。子育てを押しつけられ社会性を奪われた、若き母親たちの叫びでもある。テンポよい文章に笑わされながらも、主人公のクソじじいぶりに腹が立って仕方なかった。ラストでは、かのじじいも(単に生存能力がそうさせた)「気遣い」を学び始めるが、個人的にはその部分はファンタジーとして読んだ。「you can't teach an old dog new tricks」

2018/12/29

ウッディ

定年退職して十分な時間ができた庄司常雄。妻は「夫源病」を患い、それでも動こうとしない父に娘は全否定。そんな時、息子夫婦から二人の孫の保育園のお迎えを頼まれる。定年後のオヤジの立ち位置とは?女性は母性がある、男は家事に向かない、子育てなんて楽‥時代遅れの男の思い込みに、イライラしながらも、自分がそんな風に思った事は一度も無かったかと自問せずにはいられなかった。長い老後を幸せに過ごすためには、相手の立場になって考える思いやりが大事。タイトルから想像した通りのストーリーだったけど、とっても、勉強になりました。

2018/11/25

Yunemo

一読後、あるある、身につまされることが多すぎて。けっして悪いことはしてこなかった、家族のために生きてきたという自負心が、全くの勘違い。この感覚は生きた証の寂しさにも置き換えられて。確かにね、高度成長期の仕事内容、バブル期の24時間戦えますかの感覚、男だって耐えてきたんだ、ということも分かって欲しい。というおじさん達の本音のところもあって。家庭を顧みずの感覚が良き時代との想い過ごしが、定年になっての三下り半。でもここまでひどくはありませんよ。妻の視点が胸に突き刺さります。ただ「母性本能」を多用し過ぎに辟易。

2018/04/22

うっちー

身につまされました

2018/05/06

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