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妻の終活

妻の終活

妻の終活

作家
坂井希久子
出版社
祥伝社
発売日
2019-09-11
ISBN
9784396635763
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妻の終活 / 感想・レビュー

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ミカママ

妻・杏子がデキすぎ。妻の病が進行するにつれ、廉太郎がその〇ソ(失礼)みたいな言動をじょじょに改めてはいくのだが。実際にそんなことが可能なのかと、最後まで疑心暗鬼で読み終えた。にしてもあの世代は、本当にあんな感じなのか。暗澹たる思い。

2021/09/01

さてさて

『お父さんはずっと、お母さんの人生を搾取してきたんじゃない!』この作品には、家庭を全く顧みず、仕事に邁進する中に人生を生きて来た夫の廉太郎と、余命一年となってもそれでも夫を案じる妻・杏子の姿が細やかな描写の中に描かれていました。廉太郎の無神経極まりない言動、行動の数々に怒りが抑えられなくなってくるこの作品。そんな夫のことを最後の瞬間まで思い続ける妻の姿勢に魅せられるこの作品。『がん』は実は一番幸せな死に方とも言われ出した昨今、改めて『がん』という病の特殊性に思いを馳せることにもなった素晴らしい作品でした。

2023/08/05

いつでも母さん

『あたりまえの日常は、いつか必ず終わるのだから。』わかっているのに喪してから気付くんだー『私が死んだら、この人は生きていけるでしょうか?』この帯に釣られ、余命1年の妻・杏子の心情に同化して読んだ。会社人間の夫の姿に始めは怒りすら覚えたが、少しずつ自立していく姿に、寄り添う姿に、娘との関わり方に、衰弱していく妻との別れの時に切なくて苦しくて悲しくて泣けた。そしての終章でガツンと涙が止まる。坂井さんにしてやられた感じだ。

2019/09/30

おしゃべりメガネ

ある程度予想はしてましたけど、やっぱり思ってた以上に泣いてしまいました。まもなく70になる「廉太郎」はある日突然、妻「杏子」から病院の付き添いを頼まれますが、仕事を理由に断ってしまいます。後日、妻から余命一年と宣告され、そこから、これまで何ひとつ家庭を顧みなかった「廉太郎」の苦悩と苦難が始まります。とにかく亭主関白一貫で生きてきた主人公の妻や二人の娘に対する言動に度々、イライラし失望させられます。今更ではありますが、自分は連れ合いにどう接して、どう思われてるのか。自分一人になったトキなど考えさせられます。

2019/10/19

kotetsupatapata

星★★★☆☆ ストーリー展開は想像した通りです。 もし自分が余命を宣告されたら、又身内が同じ状況に置かれたらと我が身に置き換え読みました。 自分ならこんなに冷静にいられるか、多分発狂してしまいそうですが、杏子さんは気丈に振る舞っていた分、「覚悟」の章で不安や恐怖をぶちまけたシーンは、迫真にせまるものがあったと思います。 もしうちの妻さんが先に逝く事になったら、心の空洞を埋める事は無理だろうな😢 取り敢えず全く出来ないボタン付けを教わろうと思いました

2021/06/19

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