ヒポクラテスの悔恨
ヒポクラテスの悔恨 / 感想・レビュー
starbro
中山 七里は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。「ヒポクラテス」シリーズ第四弾、今回は短編集でした。 全体的にはあっさりした感じですが、オススメは、妊婦&乳児の声を聞く話です。 https://www.shodensha.co.jp/hippocrates/
2021/06/06
しんたろー
シリーズ第4弾は、光崎教授がテレビ出演で「正論毒舌」を吐いた事に端を発した5つの連作短編…光崎への挑戦として「自然死を装った殺人をする」と予告してきた何者かを巡り、古手川と真琴が様々なケースを検証する為に汗を掻き、相変わらずキャシーがイイ味を出しているし、美味しい所は光崎が持っていくのも御愛嬌。渡瀬警部の登場は少ないが古手川を通じて存在感を示している。著者のシリーズの中では厳しい現実問題を交えながらも読み易さは一番だが、印象に残るような深みがないのは短編集ゆえ仕方がないか。法医学を軽く楽しむには丁度良い。
2021/06/15
いつでも母さん
シリーズ第4弾!連作の5つの事件。光崎がTVで発言した事に宛てた犯罪予告はどれ?犯人は誰?古手川と真琴の関係は今作も遅々として…な感じだが、唯我独尊・光崎教授が今回も「全部、持っていきました」まだまだ光崎教授は健在です。
2021/06/03
まちゃ
法医学ミステリー「ヒポクラテス」シリーズ第四弾。浦和医大法医学教室の光崎教授、キャシー准教授、助教の栂野真琴、埼玉県警捜査一課の古手川刑事。お馴染みのキャラクタで安定の展開。途中で犯人が浮き上がっているのはご愛敬。驚き少なめ、軽い息抜きに丁度いい感じ。
2021/06/29
R
真相を語る死体シリーズ、今回も死体の方がよほど正直だと思えるような事件ばっかり、いくつも起きてなんともやるせない気持ちになった。短編連作なので、いささか無理がないかという展開もあったけど、見過ごしがちな内容から急展開で、事件があぶりだされるというのは相変わらず面白い、けど、輪をかけてひどいというか、悲しい事件が多かった。どうしようもない人間が多く出てくるんだが、人間の悪意というものに切りがないというか、物語らぬ死体の誠実さみたいなものを一層強く感じる物語だった。毒されてきてる。
2022/01/15
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