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戦をせんとや生まれけむ

戦をせんとや生まれけむ

戦をせんとや生まれけむ

作家
若木未生
出版社
祥伝社
発売日
2022-03-10
ISBN
9784396636203
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戦をせんとや生まれけむ / 感想・レビュー

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trazom

梶原景時の目線からという視点がユニークだと思って読んでみたが、何とも上滑りする印象。そもそも文体に驚く。一つの文が異常に短く句点ばかり。ライトノーベル出身の作家はこういう文章になるのだろうか。内容は、周知のエピソードの羅列で、作者独自の歴史観が示されているわけでもない。私は、頼朝の没後たった一年で梶原家が滅亡に至った事実にこそ興味があるのだが、その記述がたった5ページだけなのも残念。梶原景時の評価が歴史的に毀誉褒貶する中で、この最期のあり方が、この人物を再評価する鍵になるような気がするのだが…。

2022/05/04

よっち

峻烈の人頼朝と戦の申し子義経。乱世の光と影、そして生と死。なぜ兄は弟を拒絶したのか。13人衆一の洞察力に優れた梶原景時視点で頼朝と義経の関係が描かれる歴史小説。頼朝と景時の出会いと、何となくウマが合って頼朝をうまくフォローすることで積み重ねられてゆく二人信頼関係。鎌倉の棟梁を巡る不安定な状況だったり、木曽義仲や平家たちとの戦いも絡めながら描かれるままならない立場の頼朝と、兄に認められたい義経の思いがあって、どうすべきかが分かるがゆえに、そのすれ違いを複雑な思いで眺めるしかなかった景時が印象的な物語でした。

2022/04/12

*+:。.もも.。:+*

「鎌倉殿の13人」が北条義時目線ならこちらは梶原景時目線。脳内で中村獅童が菅田将暉が戦いまくりだった。「われ清盛にあらず」を読んだときよりイメージしやすかったのは大河ドラマを見てるからだろうね。登場人物の年齢が書かれているので立場や状況を想像しやすかった。みんな頼朝に片思い。義経の愛が重すぎるわ。あんなに思われるとウザくなっちゃう。義経も頼朝に対して可愛さ余って憎さ百倍だったんだろうけどもう少しうまく立ち回れなかったかねぇ。

2022/04/22

豆電球

なんだろう。著者なりの新解釈が見受けられないとか、人物の掘り下げの甘さとか、そういう部分が気になってしまいました。源平の主な合戦なども既存作品の焼き直しといった風で既読感がすごい。主要人物に毒がなさすぎだし誰にも感情移入出来ず。かといって俯瞰の面白みにも欠けるというか。本当に単なる偶然なのだろうけど、展開が今の大河と被り過ぎていたっていうのも今作には少し不利に働いちゃったかなとも。個人的にどうしても頼朝が好きになれないので景時の気持ちにも添えなかったというのもあります💦

2022/05/12

アイリーン子

3/10。梶原景時から見た源頼朝・義経兄弟と源平の世を描いた歴史小説。もうね、これは頼朝を頂点とした三角関係。BLでは全くなくて真面目に歴史小説なのだけど、ある種のホモソーシャルを描いた物語ではあるので男同士の友情や嫉妬や裏切り(何度も言いますがBLではないです)好きな人は楽しいかも。時代性も相まってそれぞれの関係性が興味深い。ちょっと説明調な部分が多いかなーと感じたけどこの時代をざっとさらえるので私みたいなあんまり詳しくなく大河ドラマも視てないタイプには社会の流れも掴めて理解が進んだかも。【ゲラ】

2022/02/26

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