雪月花/大門パラダイス (Feelコミックス)
雪月花/大門パラダイス (Feelコミックス) / 感想・レビュー
霧子
傑作。『雪月花』のフィールヤング初出が2006年かぁ。当時誌上で読んで、凄い作家が現れた!!と思ったものです。画力もまた凄い。表情の描き分けと、目の表情がゆたかで、木原敏江さんの帯のお言葉通り、少女たちの瞳はまさにダイヤモンド。こぼれ落ちそうです。救いようのない時代に、気高く生きる女性の姿をあえて描く気概がすばらしい。しかしこの本の装丁はもうちょっとどうにかならなかったのか?わざとなのかもしれないが、最もどうでもいいようなシーンが表紙として採用されています。惜しいなあ。
2013/06/04
森下司
再読。吉原を題材にした大門パラダイスは正直「さくらん」より好き。この話は、フィクションだけど、実際にもありそう。妙や梅香のような例はたくさんあるだろう。巻末の参考文献も2、3冊読みました。「雪月花」「大門~」のどちらも対照的な女性が二人でてくる。凛と自分を貫く女性と流されて散る女性、どちらの女性にも優しい視点で書かれていたのだな、と再読して気がついた。もう、絵が粗いのは作風、ご愛嬌としか思っていなくて、気にならない。
2011/07/02
Paku501
売。
2010/04/26
alkaloid
あまりに衝撃で、読了してすぐにもう一度読み返した。傑作だと思う。
2009/02/11
kaidasato
身体を売る、ということを身体を汚す、という。また毎日幾人もの相手をするという事は、身体が壊されていく事なのだ。比喩ではなく言葉通りに。聡明で優しく美しい花魁が、酷い客に壊され「クソもしょんべんも垂れ流しに」なってもなお家族の為に客を取らせてと懇願する。どんな衿持を持とうと、ここは地獄だ。妙の悲鳴が頭から消えてくれない。
2015/12/12
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