HER(Feelコミックス)
HER(Feelコミックス) / 感想・レビュー
エンブレムT
今の時代ならではの、多岐にわたった世代の女性陣が大集合。登場人物が少しずつリンクした短編集になっています。サラリと読めますが、何かがグサグサ刺さってきました!毒のような部分にリアルさが含まれているからでしょうか・・・。自意識と劣等感の狭間で揺れ動く女心の複雑さを、端的に描いてある『女心』の教科書のような漫画と言えるかも。女心を理解する前にトラウマを抱えてしまいそうなので、息子には決して薦めませんが(笑)・・・個人的には、写真家の女性が語る「人類にあまねくふりかかる呪い」の内容にすごく納得してしまいました。
2011/06/23
匠
それぞれ登場する女性達が微妙にリンクする6つのエピソードを中心にした1冊。これは女性が読むと「あるある」な話だらけなんだと思う。女の子の裏腹な気持ち、したたかさと女子力の関係、男に媚びない強さと切なさ、自分に無いものを持つ者への嫉妬や憧れ、それらの心理描写がお見事。特に美容師やカメラマンなどの職業を上手に使われていて、その視点からの人を見る目の対比が面白かった。個人的には「CASE3」の、セリフに深みを感じさせるかなり歳を重ねたレズビアンのカメラマンと隣人の女子高生の話が、もっと読んでみたいと思った。
2013/05/28
exsoy
連作短編。やばい、「女性は怖い」って何回か言っちゃってるからどっかでぶん殴られるかも…
2013/05/03
ネギっ子gen
世評が高いのが納得! の6篇連作。各話の描き下ろし後日談も収録。白髪レズビアンのキスに驚く、何が“普通”か判らなくなっている、処女・高校生の話が良かった。何時しか親しくなったレズの老女から言われた言葉。「永遠に孤独だけど、孤独なのは自分だけじゃないし、繋がらずに生きてはゆけないから終わらない。それも世界の決まりよ。安心でしょう」と。モノローグもイイ。アパレルショップでアルバイトの井出は、<女はあたしを本当に傷つけはしない。本当に傷つくのは、あたしを愛さない男にあたしの空虚を…見透かされるときだけ>と。⇒
2022/02/27
及川まゆみ
「この漫画がすごい!2011年オンナ編」だそうですが、「?」って感じ。しかし面白い事は確かで、色んな女性が出てきて魅力的だった。何よりもリアル感が……。これ以後、ヤマシタトモコの本にハマりました。しかしこれ、男性はどんな感想を持つのかな。……ヌーサン(笑)、ヌーサンってあんの?(爆)
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