エンド・オブ・ザ・ワールド (Feelコミックス)
エンド・オブ・ザ・ワールド (Feelコミックス) / 感想・レビュー
かっぱ
いちばん印象に残った作品は「乙女ちゃん」かな。先日、京都地下鉄の地上出口からセーラー服を着たおっさん(推定年齢55歳)が出てきたところに遭遇したことを思い出しました。
2018/01/21
tipsy
眠れず布団の中で小さくなって読みふける。やはり詩人的な漫画家であり、デビッドリンチの映画の世界が脳裏によぎった。主人公達は、光に満ちた場所ではなく、ひやりと湿った場所にいる。岡崎京子は空虚で乾いた眼で世界を反転して見ているが、同時に暖かさも同居していて時にいたわるような視線を注ぐから、心が濡れ、切ない感情が込み上げてきた。私は雨の夜中、感情をこの本に明け渡した事で、自分の心の位置に気付くとゆう交換をし、気づけば眠りについていた。
2016/02/29
Mariko Kawabata
マンガを読んで、こんなに深くいろいろ考えるのは、正直いやなんだけど…考えちゃった。一番好きな話は、「水の中の小さな太陽」溺れかかった体験がトラウマになって、破滅行動に走ってしまう主人公の切ない生き方が救いようがない…けど、愛おしい…このテーマが「ヘルタースケルター」にも受け継がれている気がする。最後に「乙女ちゃん」を持ってきてくれたことで、ちょっと救われた気がした。そうじゃないとあまりに生きていることがやりきれないもの。
2012/07/21
aaiui
すっごい昔に読んで、穴という穴につっこまれて海に捨てられちゃうってシーンだけ印象に残っててやっとみつけた! なんだかわかんない焦燥感を私はもう置いてきてしまったけれど、やっぱり惹かれる話。
2015/02/04
daiyuuki
両親を殺して逃げ出した義理の兄と妹の逃避行を描いた「エンド・オブ・ザ・ワールド」、暴走する優等生カップルの末路を描いた「水の中の小さな太陽」、大きな邸宅にやってきた美人一家と大家の交流を描いた「VAMPS」など、デビッド・リンチなどの引用や乾いた虚無感が印象深い短編集です。
2012/04/25
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