禁断恋愛 (Feelコミックス)
禁断恋愛 (Feelコミックス) / 感想・レビュー
龍國竣/リュウゴク
魂をひとつ食べるごとにひとつ人間らしさを手に入れる人形-人形師は手首を切り、「食べていいよ」と自らの命を人形に差し出す。他に、朝食を与えられる代わりに子供たちを捧げる閉鎖された空間に閉じ込められた少女たちの話、父親を訪ねてきた娘を殺し、調理して父親に食べさせると、「…なんだか…ひどくなつかしい味がするな…」とつぶやき、娘を思い出したと語る残酷な童話にも似た話が収録される。
2016/09/10
アイアイ
『朝食』学生の時に読んだのですが、大人になるとそのシュールさが際立ちます。ああ・・好き。繊細な人形、キレイだけどどこか不気味で怖い、怖いけど目が離せない、そんな感じ。にぎやかなアクションは起こらないけれど、静かに波紋のように広がる感覚で胸いっぱいになる。ゾクリとくる、あのラストさえ美しい。
2014/04/07
たも
絵が綺麗で美しい。話も寓話っぽくて独特。
2013/10/05
ちさこ
絵がちょっと、とは思ったけど読み始めると繊細なタッチで読みかったです。表現が割と抽象的なので雰囲気で読み取るしかない。暗いけれど後味は悪くなくて救いようのある話が多かったです。
2013/09/22
Dr.strangelove
私が世界で一番好きな漫画家は、やはり藤原薫しかいない。絵画が台詞を喋っているような独自の雰囲気は、美しく、繊細で、恐ろしい。復刊を機に読み直しましたが、どの台詞もどのカットも記憶の底から甦ってなつかしい。特に大好きな「紙袋」では、くらりと甘い戦慄を堪能しました。
2013/09/01
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