ブランチライン 3 (フィールコミックス FCswing)
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ブランチライン 3 (フィールコミックス FCswing) / 感想・レビュー
ぐうぐう
余白が印象的だ。ふいに背景がなくなり、ふきだしもなく、コマの中に人物だけがポツンと佇んでいる、そんな場面が何度も訪れる。あまりに大胆な余白の構図は、でも何故か心地いい。そこには何も描かれていないわけではない。登場人物の言葉にできない気持ちが、あるいは言葉にしなくてもいい気持ちが描き込まないことで描かれている。と同時に、その余白にはあなたの気持ちを込めてもいいんだよ、という池辺葵のささやき声も聞こえてきたりする。
2022/02/26
ぐりとぐら
「人は選んでつきあうもんじゃないもんね」「思いどおりにならないことを受けいれていくのが生きていくってことじゃないんですかね」「家なんて好きに出たり入ったりすればいいのよ」「俺はこの人生すごく気にいってる」。残る言葉が多い巻だったな。
2022/09/20
るぅ
山田は今どきの子かと思ったら彼も色々あるのね。言葉選びや空気感の表現が素敵な作者さん、茉子さんを「とっても静かに人を愛する」人と描くのがいい。
2022/10/30
葉鳥
「おもしろい人生生きさせてもらってる」「ノイズに揺れちゃダメだよ」「俺はこの人生すごく気に入ってる」支えあっているけどそれぞれが自由な雰囲気がいい。自由の責任をしっかり背負っているというか。
2022/02/13
ozoz
騒々しい感情を描いているはずなのに、ゆるやかな流れ、余白の魅力に魅せられる。差し込まれる鋭い言葉に、油断できない。
2022/03/13
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