年々彩々 (FCオンブルーコミックス) (Feelコミックス オンブルー)

エンブレムＴ

成程、秀良子さんの原点は落語だったのか！！彼女の作品は、ネガティブな人のグルグルした迷走にもポジティブな人のスコーンと突き抜けた暴走にも、第三者として包み込むような視点で並走する描き方をしていると思っていたけれど、それを知ってめちゃめちゃ納得出来ました。収録されているのは、新作落語『貧乏神』を元にした短編「金魚すくい」、古典落語『寿限無』の設定を生かした連作短編「デラシネの花」、他１作品とオマケ漫画。落語の演目だとしたら人情噺に大別されるであろう「笑いながらなんだか切なくなって泣けてくる」物語たちでした。

2014/02/20

どんぶり

【借り本】落語から派生した作品なんですね。刷り込みでもないですけど、そう考えて読むだけで凄く粋で素敵な作品に感じました。もちろん秀さんの力あってこその作品ですが。特に一話目なんかは、凄く落語ちっくで好みです。もう与平の体たらくっぷりは読んでてイライラしてしまうんですが、それでも人の金を使ってまで、自分を喜ばせるために生活の足しにもならない金魚なんかを買ってくるってのがね…。憎いんだけど憎みきれないお茶目さが狡いのです。寿限無の話もなるほどそうきたか、と唸らせてもらいました。最後の読み切りも面白かったです。

2014/12/27

ちゃりんこママ

落語の寿限無がネタ！落語の可笑しみがそのままＢＬになったみたい。貧乏神が死神に転職…いや、これは何も言うまい。イイ味出してます。

2014/10/10

フキノトウ

寿限無と死神の話が好きです。「小日向家の事情」もなんか、ジーンときました。

2014/01/31

えみみ@ヒプマイ沼

秀先生の現代ものしか読んだことがなかったので、江戸とか着物とか落語がお好きなのね〜と新たな一面を見た気分。二つの落語のお話が題材でしたが、うまくつながっていて良い感じでした。萌え萌え〜というよりはしっとりした作品でしたね。好みとしては、同時収録していた現代もののお話の方が好きだったりする。１年ぶりのBL単行本ということで、秀先生BＬたくさん描いてほしいな、と祈ってます…。

2013/11/05