我は三一の神を信ず: 信仰と歴史に關する一つの研究
我は三一の神を信ず: 信仰と歴史に關する一つの研究 / 感想・レビュー
amanon
古めかしくて読みにくい訳文。それに加えて誤植もかなり目立つ。それでも何か惹かれるようなものを感じ、つい手に取って読み進めることに。特に惹かれたのが、本書で何度も繰り返される神の呼びかけに対する人間の決断の重要性。このくだりを目にするたびに、何か熱いものが湧き上がってきた。しかし、佐藤優氏の解説によると、この決断という概念が後に著者のナチスへの協力へとつながったという記述には複雑な思いにかられた。これは『存在と時間』に秘められたパッションもまたナチズムへと結びついたということと通底した物があるということか?
2011/06/28
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