ぼく、いたくない (絵物語・永遠の一瞬)
ぼく、いたくない (絵物語・永遠の一瞬) / 感想・レビュー
chimako
辻仁成による絵本。「かわいそう」「ひどい」…そんなことは誰でも言える。虐待される子ども。心と体の傷みに耐えかねてドアを閉める。いたい、いたい、でもいたくない。こんなところにいたくない。ママがぶつ。でも、ママもパパにぶたれる。明日はママにもっとぶたれる。ママが出て行き、パパも帰ってこない。でも、そのほうがいい。ぼくはなにかをまっている。それがなにかはわからない。もう、大丈夫だよ。おじいちゃんとおばちゃんがたすけてくれた。ぼくは、もういたくない。…やるせない一冊。子どもたちの明日が幸せでありますように。
2013/08/19
鑑真@本の虫
辻仁成によって描かれる虐待の本。 凄惨たるその姿は息を呑む。 ラストにも注目。
2013/01/16
Chipiyo
いたくない、いたい。同じ響きの2つの叫び。主張と否定。淡々としているぶん残酷さに胸を突かれた。
2013/05/31
マミー
辻仁成さんのお話で、虐待の話を絵本で表現してあります。どんなにたたかれても、ご飯がもらえなくても、子どもはお母さんのことが大好き。文だけじゃなくて、絵を中心として表現されてることで、より一層子どもの気持ちがリアルに感じられました。重たいテーマ。いろんな人に読んでもらいたい。大人になると忘れがちな、子どもの繊細な気持ちを感じられる一冊だと思います。
ねがい
虐待で死んだ男の子の絵本「うまれてきたんだよ」の話をしていたら、同じ虐待を扱ったものだと紹介してもらった本。本当にズドーンと来ます。最後もリアルな分つらい。
2008/12/13
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