泰西少年愛読本
泰西少年愛読本 / 感想・レビュー
シガー&シュガー
第一部は4つの短編と5つの詞、第二部はヨーロッパの少年愛(男性同性愛)について文学周辺を解説する作り。ことさら少年愛についてどぎつい作品は無いし面白い。学生時もロレンス「プロシア士官」は胸糞が悪かったけれど今でも腹の立つ作品。同性愛的性愛の裏返しの凶暴さという視点ではとても読めず、自分で解決すべき不可解さを他人に(立場を利用して)ぶつける下種な人間が破滅する(そして罪のない他人が巻き込まれる)腹立たしい話。巧いんだけど。巻末に同性愛を扱った作品の一覧があるので、知らない作品に触れられる良い手引き。
2015/06/08
頭飴
選集×ブックガイド。2部構成であり1部は4編の小説と詞華集、そして作品解説。2部は少年愛文芸史として少年愛・同性愛をヨーロッパ(泰西)の歴史から紐解いて解説されていた。合わせて著者紹介の同性愛が出てくる欧米の探偵小説が紹介されていた。 1部の小説では「司祭と侍者」が個人的に良かった。他の作品は少年愛・同性愛が主題というより副次的というか漂わせるくらいに留まっていた。 2部の少年愛文芸史は古代ギリシアから始まりルネサンス期、近代までと欧米各国の小説家と作品が幅広く紹介されていた。
2023/12/24
イギリスウェーデンマーク
少年愛読本というよりは同性愛読本といった感じで、あまり参考になりませんでした
2010/12/15
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