白秋望景
白秋望景 / 感想・レビュー
takao
貧乏生活の涙。
2018/02/09
Gen Kato
白秋の詩・歌・童謡を愛誦しつつその実人生を辿る。あくまで作品論主体なのが普通の「評伝」と違うところ(江口章子とのスキャンダラスな離別のくだりはばっさりカット。潔いです)。なにより白秋の作品への愛が伝わるのが心地いいですね。読了後、思わず白秋の詩集を読みかえしました。
2016/02/10
メルセ・ひすい
15-150 「『桐の花』事件」! 姦通罪。背のすらりとした、ぬけるように色白美貌の俗に言う「こまたの切れ上がった…」賢女。…あはれ、人妻、 ふたつなきフランチェスカの物語 かたらふひまもみどり児は声をたてつつ、 かたはらを匍いもてありく、 君はまた、たださりげなし。 あはれ、人妻。 松下俊子の父は漢方医、母は佐倉藩の士族の娘だ。都会、田園、そして戦争。白秋が生きた明治、大正、昭和…。心の襞にふれる、川本三郎・文学評伝の最高峰。今なお文芸愛好家を魅惑してやまない、北原白秋の激動の生涯を活写した名作評論。
2012/03/20
せっぱ
「邪宗門」の赤を基調とした煌びやかな世界,「桐の花」にちりばめられた花々。若き日から晩年まで白秋の創作の背景や時代をたどる構成。昭和三年の飛行機旅行の同乗者に画家恩地孝四郎の名も。各時代の詩歌人,作曲家との交流がうかがえる。五か月で終わった小笠原体験については、どん底だが妙に明るいと記されていて、興味がわいた。
2015/04/15
都人
詩、短歌はよく理解できないが、童謡は懐かしい感じだ。
2013/11/21
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