小説道場 (1)
小説道場 (1) / 感想・レビュー
Tanaka9999
1986年発行、新書館のソフトカバー本。文の調子としてはエッセー風な感じ。エッセーや評論の時の文の感じというのがある(評論の時はおふざけ部分は入らないが)。少なくともエッセーの文体というのは軽く読みやすい文体で、面白いと思う。単行本になっているのが少ないだけなのかもしれないが、もっとエッセーが残っていてもよいのではないだろうか。そう考えるとこないだの文体があわない調子で書いていたからつまらなかったのかもしれない。
2021/12/24
かなかな
小説を書くためのハウツー本。見事な上から目線の書き方は当時の中島さんなら許されるんだろうなあ。主にJUNE小説向けに書かれてますが、一人称と三人称、視点の話がわかりやすかった。
2010/04/30
芹沢 時雨@VTuber
この自分も大層貧弱な文章力ながらBL小説を書いて公開しており、ネットの友人から「この本読んで勉強した方がいいよ」と説かれ購入を決意。著者は師範になりきって講義、上から目線で気風のいい物言いが何とも清々しい。一人称三人称といった視点の問題を初めて知りました!その他、小説を書く上で細やかな気配りや注意点が滔々と解説されており、たいへん勉強になります。
2011/08/16
たぴ岡
う〜む、なるほどなぁ。道場主が楽しんでいることがとても伝わってくる講座。視点の問題は、自分的にはクリアしているつもりでも、この前友人に読んでもらったとき指摘されたので、まだ完全にはわかりきっていないのかもなと。あと漢字をひらくという概念……「気付く」「覗き込む」「躊躇う」あたりも止まってしまう要因になるか。読みやすさ、伝わりやすさを考えて言葉選びをせねばなるまい。門弟さんたちの小説も楽しく拝読して、道場主の言うことがわかったりわからなかったり……あとは多読と修行あるのみ! 小説愛溢れるエッセイ的でもある。
2024/09/05
Mie
初めて読む中島梓(栗本薫)作品がこれでいいのか?という疑問を抱きつつ、読み出したらま〜面白いこと。小説家を目指す人にとっても面白いけど、そうじゃない人でも地の文だけでも楽しめますよ。かなり過激ですけどね。
2021/06/08
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