KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

メロウレイン~ふったらどしゃぶり~

メロウレイン~ふったらどしゃぶり~

メロウレイン~ふったらどしゃぶり~

作家
一穂ミチ
竹美家らら
出版社
新書館
発売日
2018-10-29
ISBN
9784403221248
amazonで購入する Kindle版を購入する

メロウレイン~ふったらどしゃぶり~ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

りゅう☆

ただただ甘い日常だけでない。二人で一緒にいる喜びの上で、小さな嫉妬もするし不安もある。そんな恋する二人のそれぞれの視点から描かれるので、相手が知らない心の言葉を知ることができて安心する。感じ方が違うけれども、お互い過去の傷ついた穴があるけれども埋めるのではなく、新しい二人の世界を積み上げていく、そんな二人の日常がとても心地良い。「ごめんね。でもあげない。大好きなんだ。春が来たら返してもらうから」「まだ心も身体も知らなかった頃、…あれから一顕は整に恋して、今もしている」もうね、彼らの言葉一つ一つが愛おしい。

2024/05/24

Yukiko Yosuke

「ふったらどしゃぶり」の続編。色々なことをすっ飛ばしてくっついてしまった一顕と整。お互い好きな人に性を拒絶される苦しみを経験し、その人を裏切ることで新たな一歩を踏み出した。それでも性を肯定し、少しずつ関係を深めていく二人。「恋をする/恋をした」が一番好き。友人の結婚式の二次会を、一顕と一緒に仕切ることになった女性のほのかな気持ちに自分の気持ちを載せて、一顕に恋をする整の素直な気持ちがすごくいい。「でもあげない。大好きなんだ。」とてもいいセリフ。

2021/10/05

マリリン

美しい情景を感じる作品だった。鳩の首色のマフラー...なかなか思いつかない表現。新しい自分に出会うごとに、また整を好きになる。僕はあのひとといるから、と。自分で自分にほっとした。...月日を重ねる中に恋の深みと美しさを感じた。もしあの音がで始まる「泡と光」の最後のシーンもよい。そして「ひかりのはる」...光が届かなくても、そこにあるのを知っている。いつだって。 ふと心の奥に隠してしまった感情がよみがえる。外気に触れたくなった。外はあたたかいはず。 著者の本を読むのは2作目。他の作品にも触れてみたい。

2019/09/25

青龍

積ん読消化。ふたりのその後。相変わらずわかりにくい部分のある整だけど、ふたりが、些細なことに悩んだりヤキモキしたりしながら、少しずつ気持ちが重なる様子が心地よい。

2019/05/05

のこ

「ふったらどしゃぶり」の同人誌、小冊子、ペーパー&ブログ掲載SS等に書下ろしまで加わった有難いご本。「林檎甘いか、酸っぱいか」が出た時も思ったけれど、同人誌等手持ちがあっても、こうして素敵な装丁で一冊に纏めて頂けるのが、とても嬉しく有難いと思えるのはやっぱり一穂先生だからこそなのかなと。一穂先生はSS作りにおいては天才だと思うのです。短いSSで何と印象的に読者の心に味わいを与えてくださることか。なのでそれらが纏まった本は珠玉の価値があって何度でも読み返したい。今回の特典ペーパーと小冊子がまた素敵で困る…。

2018/11/15

感想・レビューをもっと見る