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東大駒場学派物語

東大駒場学派物語

東大駒場学派物語

作家
小谷野敦
出版社
新書館
発売日
2009-03-25
ISBN
9784403231131
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東大駒場学派物語 / 感想・レビュー

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KAZOO

東京大学の教養学部における比較文学の人脈などをかなりマニアックな分析とゴシップで楽しませてくれています。他の本でもここに書かれている、駒場における四天王や御三家についての話を読んでいるのですが、この著者はかなり克明にその流れを追っている気がしました。どこの大学でもこのような派閥があるものなのでしょうね。

2018/12/09

柳田

駒場学派の先生方は有名人が多くて、本もたくさん出ていて華やかな世界だ。し、やはり博識で能力のある方が多くいたところだということがわかる。ゴシップ満載で楽しい。帯に「日本の大学の縮図」と書いてあるけど絶対違う。東大比較文学比較文化研究室は、名前の通り文学研究が基本だが、哲学・思想をやっている人もいて、文学研究だからなのか、名のある方々だからなのかわからないが、伝記・評伝をたくさん書かれているのだなと思った。著者も大学は早々に辞められたが、谷崎、川端、里見、久米、大江に江藤と伝記をたくさん書いている。学統?

2018/03/21

kenitirokikuti

図書館にて。再読。初読時にレビューなし。09年3月刊行で、あとがきにもあるように東京大学教養学部の非常勤講師の雇い止めと同時。直接の原因は禁煙に対する抗議。ひとところ「禁煙ファシズム」という声があがったが、実際のところ上からの大学組織改編による首切りの口実なんだろな、と思う。現在ではもう喫煙が話題になることはなく、女性差別か。小谷野せんせ、2003-06に国際日本文化研究センター客員教授だったが、同センターで連想するのはやはり呉座勇一か

2023/01/05

kokada_jnet

ブログであらかたは読んでいたが、単行本で追加された「英文科の劣等性、比較へ行く」の章が白眉。文系の大学院の学生たちの「将来」がいかに教授たちに支配されているかが切実にわかる。そして、小谷野先生のその後の活動の原点はこの「大学院」時代にすでにあったような気がする。

2009/05/14

透明ランナー

文学部学科間戦争とか中沢新一事件とかエリート観の変遷とか学制改革とか院浪とか右翼左翼、60年代から80年代の空気が伝わって意外と面白かったですり教わった教授の学生時代もちらほら

2011/12/12

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