現代の俳人101
現代の俳人101 / 感想・レビュー
新地学@児童書病発動中
現代の代表的な俳人の俳句と作風を解説した本。ここでしか読めない俳句が多く掲載されており良かった。17文字の世界なのでせせこましいところがあるのは否めないが、言葉の選び方や鮮やかなイメージの構築に成功すれば俳句は優れた長編小説と同じぐらい独自の世界を作り出すことができると思う。多くの俳人が推敲を繰り返しているのが興味深かった。17文字の世界では精神の弛緩は許されないのかもしれないし、それだけ1つ1つの言葉が大切にされているのだろう。言葉の重みを教えてくれる芸術を日本人が作り出したことは誇りに思ってよい。
2013/09/11
syota
昭和から平成にかけて活躍した俳人101人の代表句を紹介している。芭蕉から昭和前期までの俳句は解説書も多いが、戦後の俳句を概括した本は極端に少ないように思う。桑原武夫が昭和21年に「第二芸術」で俳句を「余技、消暇の具」と酷評したのはあまりに有名な話だが、それ以降、俳句界がその指摘を跳ね返すようなどんな歩みをしてきたのか興味があって、本書を読んでみた。戦後早い時期のものには濃厚な社会性が見られたが、その後次第にプライベートなつぶやきに回帰していったように感じた。→
2020/12/31
豆ぐみ
見開き2ページに1人の俳人、3句の評と略歴と代表句15句選、が101人分。コンパクトに概観できる。最後に101人の師系図付いてた。
2015/04/16
双海(ふたみ)
これは便利な本ですね。俳人の基本的な情報が載っていて重宝しています。
2013/05/16
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