断頭台に消えた女王―メアリ・ステュアート (桐生操文庫)
断頭台に消えた女王―メアリ・ステュアート (桐生操文庫) / 感想・レビュー
マサキ@灯れ松明の火
スコットランドとイギリス…2人の女王が居た。同じ血筋を持ちながら、全く異なる類いまれなる女王が2人存在したことこそ…スコットランド女王メアリ・ステュアートの悲劇の元凶であろう。メアリは、余りにも純真無垢であった。王室の善き面しかしらなかった箱入り娘の女王。対してエリザベスは庶子として不遇な時を過ごし、幾つもの幸運が彼女を女王の座へと導いた。メアリは、純真無垢故の無防備さで多くの策謀に巻き込まれ…無思慮故の言動・行動によって、断頭台への道を決定してしまった。しかしメアリは最期まで女王であった。
2014/08/29
lorca
冒険歴史小説のように一気に読んでしまった。お嬢様のお姫様出身のメアリがお百姓さんや男装で逃走したり、妊娠中にもかかわらず馬で疾走するなんて、本当かしら?と思いつつひきこまれてしまった。結局国を統率する女王の器はなく、王妃に留まる人生であったならば断頭台に消えなかったのではないのかしら。メアリをとりまく男性陣、貴族たちの変わり身の早さにはあきれもするが、メアリ自身の人の良さも危うすぎる。最後は断頭台のシーンが描かれているが、この時代の恐ろしさは図り知れない。
2011/11/05
viola
桐生操の著書の中で、特に事実に忠実に描いているんだろうな・・・と思えました。ある意味”彼女らしさ”はないのですが、読む価値はあります。
2009/10/26
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