血まみれの中世王妃―イザボー・ド・バヴィエール (桐生操文庫)
血まみれの中世王妃―イザボー・ド・バヴィエール (桐生操文庫) / 感想・レビュー
ちぇしゃ
ジャンヌ・ダルクは有名でこの王妃が無名なのが、国や王を助ける聖女は大好きだけど権力と欲を持ち行動を起こす女性の存在を全否定する日本らしいところだなと思ってみたり。ヴィッテルスバッハ家出身で、狂王シャルル6世の妃とあれば、その孫にあたるランカスターのヘンリー6世が精神的に不安定な王の血筋が色濃く出たというのも不思議じゃないね。しかしいくらなんでもオルレアン王弟、アルマニャック伯、ジャン無怖公と次々と関係を持ち、王太子シャルルは王の子じゃないと公言し、英仏百年戦争を悪化させるなどやりたい放題すぎるよね→続
2019/04/16
m
望海さんが演じると聞いて。フランスの狂王シャルル6世の妻。夫の弟とも不倫関係にあったとか。ジャンヌ・ダルクより少し前の時代の話。
2023/07/13
まやま
望海風斗さんが2024年初春にイザボー・ド・バヴィエールを演ずると聞いてこの本を手に取った。彼女の夫である仏王シャルル6世は精神を病み、宮廷では野心を持つ王侯貴族が入り乱れて争う中、自らを守るためにその時々の有力者と結んで生き抜き、無節操で淫乱な王妃の烙印を押された女性。なかなかにエネルギッシュで後世の人々の創作意欲を掻き立てるものがあるが、敵味方の勢力は一進一退で思い通りにいかず、カトリーヌ・ド・メディシスやその娘マルゴの生涯も思い出したよ。望海さんのミュージカルではどう描かれるか楽しみ。
2023/07/04
感想・レビューをもっと見る