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きみの処方箋 (ディアプラス文庫)

きみの処方箋 (ディアプラス文庫)

きみの処方箋 (ディアプラス文庫)

作家
月村奎
鈴木有布子
出版社
新書館
発売日
2004-08-10
ISBN
9784403520938
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きみの処方箋 (ディアプラス文庫) / 感想・レビュー

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はつばあば

思春期とはこんなにデリケートなものだったかとしみじみ昔を思い出してしまった。今じゃ心にコケ?カビかな?が生えている。十二歳、多感な年頃に母を亡くし叔父の世話に。その家には一つ年上の克己とその妹が。心臓の悪い克己の前向きな言葉の一つ一つが胸に刺さる。そんなに気を遣わなくていいんだよと。血が繋がっていようが、いよまいが一つの家族をつくることは難しい。言葉というのは自分を鼓舞する為にも、人を傷つける為にも使われる。大事に使いたいものです

2020/08/01

みい。

月村先生の初期の作品。甘酸っぱいです。 登場人物に其々複雑な背景があるのだけれど、 思春期の潔癖さとか純粋さとかで、うまーくコーティングされてて、胸がキュンキュンします。

2018/02/01

たかはし

出自や家族、自分の存在意義等、BLと一言で括るにはあまりにも考えさせられ、形容しがたい気持ちでいっぱいになった。とにかくいいお話でした。泣くなんて思ってもみなくて、万引きの嫌疑をかけられるもうちの息子がするわけないと断言した叔父、これまでの態度と一変し智朗への信頼が見えた瞬間は滂沱の涙。血の繋がった甥と赤の他人の養子、事実を知ると逆転してしまった克巳と智朗。病気持ちで複雑な出自とはいえ克巳の前向きな姿勢が胸を打つ。草子も、個人的には嫌いじゃなくて寧ろ一番共感できた。卑屈だけど、愛されたくて、正直者。

2014/05/21

きなこ

電子版。前半はその生い立ち故とげとげする智朗に、そして後半立場が逆転してからは克巳の明るさに胸が痛くなった。あんなに頑なだった智朗の「お前の心臓を治すため医者になる」発言には思わずホロリ。BLというより2人の成長物語という感じだったがすごくよかった。

2015/06/17

月村先生の名前と表紙で購入してしまったが、新版(^_^;)。旧版既読でした。でも何度読んでもいいなあ。月村本の、「成長 =新たな視野の獲得&既存の視点の転換」がきっちり描かれていてまとまりすぎているくらい。全てが分かった時に主人公に訪れる平安と世界の受容が快い。大人の世界へようこそとエールを送りたい。

2011/11/12

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