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雪よ林檎の香のごとく (ディアプラス文庫)

雪よ林檎の香のごとく (ディアプラス文庫)

雪よ林檎の香のごとく (ディアプラス文庫)

作家
一穂ミチ
竹美家らら
出版社
新書館
発売日
2008-07-10
ISBN
9784403521942
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雪よ林檎の香のごとく (ディアプラス文庫) / 感想・レビュー

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扉のこちら側

初読。新人作家のデビュー作と知らずに読んだとしても、感嘆する完成度。描写が美しい。けれど、今後人によっては好き嫌いが別れていくだろう。

2008/07/10

合縁奇縁

「君かへす朝の敷石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ」一穂さんのデビュー作。言葉選びとか比喩とか文章表現がとにかく上手い。中学受験も高校受験も失敗し、父の母校に進学する約束を果たせなかった志緒と苦い過去を抱えたまま人を拒絶して大人になってしまった担任の桂。教師と生徒という許されない関係。桂の過去の過ちごと受け入れる志緒の包容力がすごい。どうか幸せにしてあげてね。

2018/12/08

せ〜ちゃん

★★★★ あまりに評価が良いので読んでみたら、デビュー作とは思えない、情景描写の上手い作家さんだと驚いた覚えがある。 また読んでみよう〜っと♡

2015/06/16

ふかborn

☆登場人物が背負う過去や、それとは対称的な軽妙な台詞、魅力的な女性、恋人達を引っ掻き回そうとする人格障害者…と一穂さんのマスターピース。会話もだけど、志緒や桂の思考の書き方が、うまい!うまい!!と唸るのみ。表題作で、好きになってごめんと言った志緒が続編の「手のひらに~」で(好きになってくれて)ありがとう、と桂に告げるのにはヒィヒィしながら吼える。よくぞ二年半も我慢してたね~偉いよ。ところで、栫くんはいつ志緒を好きになったのか?一万ピースのパズルを見せた時には好きになっていたと思うのだけど。栫スピンに続く

2014/12/08

藤月はな(灯れ松明の火)

周囲と折り合いと上手く、つけつつも時々、立ちまわれずに押し潰されそうになる気持ち、高校時代の将来を急かされつつも先の見えなさと待っている時間に対するささくれ立った気持ちを思い出しました。脆さと傷を抱えながらも静かでこれからもそっと寄り添うような2人の関係性が好きです。2人のことに複雑な気持ちを抱えつつもこれからも普通に接するであろうりかちゃんも好きです。栫みたいに何不自由なくても関係性が良いからこそ却って壊したくなる思いに反対の状況で思ったことは何度もあったのでちょっとドキリとしてしまいました。

2011/10/23

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