はな咲く家路 (新書館ディアプラス文庫)
はな咲く家路 (新書館ディアプラス文庫) / 感想・レビュー
はつばあば
高校二年で親の再婚から義兄弟になった二人。東京から広島に行ったかずさ、広島の田舎に住む葵。一年間の同居とそれぞれが東京・大阪に下宿して学生生活を送り就活という山場を乗り越え・・悩みながら愛を育くんでいく過程がよかった。一般に女が結婚に望むのは庇護されることだと思う。男と男が暮らす場合は「相手を守る」という選択をするようだ。まぁヒモって云う人種もいるようだが、青春を書かれるのにそぐわないし、「あどけない熱」読了後もいい作家さんにお会いできたと感謝して。
2018/10/28
扉のこちら側
初読。2015年688冊め。雑誌掲載時に読んだが文庫には手が出なかった。改めて読み返すとハナさんと主人公二人が過ごした時間を思って切なくなる。
2015/06/27
ムック
全体的に大きな出来事や盛り上がりは少ないものの、一穂さんらしい繊細な描写や丁寧な物語の進め方はさすが、読んでいて自分の就活の事を思い出しながら何だか懐かしい気持ちになった。方言も良いスパイスだったな~。恋愛というよりかは二人の成長物語を読んでいる様で、これはこれでありかと。ミーコハウスさんが描かれた「はな降る旅路」のかずさの表情がとても印象的だった。
2011/09/30
ふかborn
☆あいかわらず、ステップファミリーに優しい眼差しを送る一穂ミチ。だがしかし、たまにキーッ!となる無神経な言葉があるのには辟易する。それが地域の人しかり、よく知らない親戚しかり、恵まれているのに気付かない同級生しかり…なんかはどうでもいい。物語のエッセンスだ。そんな事は現実に転がっとる。かずさが葵と初めて会った食事会の後に、お父さんが居なくて大変だったね的な事を葵が言った時には、あ~やっちまったな、これで私がこの小説に持つ印象が決定した。これは、無神経さとこだわり無さが表裏一体の葵の性格を表しているのか?
2019/01/21
ぶっく
デビュー作から好きになり、ずっと追いかけてる一穂さん、この新刊もよかったです、言葉のひとつひとつが丁寧で心情もしっかり書かれていてすごく心に響いてきました・・来月の新刊も楽しみです
2009/09/13
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