さみしさのレシピ (ディアプラス文庫)
さみしさのレシピ (ディアプラス文庫) / 感想・レビュー
扉のこちら側
再読。2015年702冊め。前回読んだのが震災後の2011年4月7日で、おそらく部屋の片づけをしながら避難所か職場で読んだのだと思う。4年ぶりだと意外に忘れていてまた新鮮な気持ちで楽しめた。何より念願の雨の時期にあの慈雨のエッセイを読めたというのがなんとも言えない気分に。
2015/06/28
みい。
電子で購入。一人の女性を介して繋がる二人のお話。登場人物の誰もが、それぞれの寂しさを抱えながら、それでも自分の人生を生きている姿勢が伝わってきた。印象深いシーンには雨が降っていて、それがまた静かで寂しい感じが増幅する。一人で大きな家に取り残されたような生活をしている慈雨に、ちあきが現れたことで、毎日が彩り鮮やかになって時間まわりだす感じが、切なくてとっても素敵なお話でした。読んでよかった(^^)
2017/06/30
ムック
今回のキーワードは雨、そして食事かなー。好きな人との食事は楽しいもんだ。特に慈雨はお酒ばかり飲んでた様だから、これから知明のおいしいご飯を食べてもうちょっと健康的になったらいいよ。ちょっと笑えたのが咲彦の台詞。祝うと呪う、確かに似てるなー(笑)
2010/11/25
テンハル
【タイトル買い】フードスタリストの卵×翻訳家⇒一人ぼっちは淋しいと行間から漏れ出てくるような表現がたまらないお話でした。お互いの存在を探りながら確かめながら、ゆっくりと心を寄せていく感じがていねいに描かれていて胸にきます。あとがきにかえてのSSでも一人きりではないことを繰り返し確認している様子。なんだか、ずっと二人で手をつないでいられるといいねと言いたくなったカップルです。
2013/07/01
さち
いい加減そうで実は脆い慈雨と子供の頃から孤独だった知明、そして亡くなった叔母。それぞれのさみしさや孤独がひしひしと伝わるのに重たくなりすぎない。一穂さんの手にかかれば不思議と優しい気持ちになる。幸せは周りが決めることじゃない。だからいろんなカタチがあっていろんな結末があってそうして傷ついて辿り着いた先に巡り会えたぬくもりがずっと続いていくといいなと思う。我侭言ったりちゃかしたり、それでも心を汲み取ってくれる知明に出会えて慈雨は本当によかったね。一穂さんの表現や小物の使い方にはいつもきゅんとさせられるなぁ。
2010/10/21
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