天国に手が届く (ディアプラス文庫)
天国に手が届く (ディアプラス文庫) / 感想・レビュー
扉のこちら側
発売当初に初読。雑誌掲載の参考作品が印象的で、デビューを待っていた著者。山の話は全くわからないのに、読ませてくれる。次回作にも期待。
2010/10/09
たべもも
★★★☆☆。「恋してる、〜」を読んだので積んでたこちらも。受けだけに冷たい態度をとる攻めが刺々しくて感じ悪かったけど、一度懐に入れてしまえばかなり執着するタイプみたいで好みの攻めでした。受けが気負わないけど前向きな性格で読んでいて気持ちのいいキャラ。好きな事を好きな人と出来る幸福感が伝わり読後感がとても良かったです。
2015/07/20
とも*
何度目かの再読。 発刊当時、レーベルと絵師さんと山に惹かれて買ったのを思い出す。 一方的に知っていた憧れの相手に会えて嬉しい佐和と、亡き有名登山家の叔父の山での遭難に何年たっても心を痛めている小田切の険悪ムードから徐々に近づいて行く二人の関係がせつなくて好き。 パートナーとして一緒に山に登りたいと言う切実な願いがいつ恋情になったのか悩む所ややっと叔父との思い出を語れる関係になれたとか電話嫌いな小田切が山から電話して来る所とか好き場面が多過ぎて一気読み。 →続く
2015/05/06
IENEKO
のめり込んで一気に読めました。次に手をかける岩を探すような、手探りの佐和の心情描写が素晴らしいと思った。本当はずっと叶を探して一人で山に行きたかった小田切が、どうしようもなく佐和を求めてしまった瞬間を1本の電話で表現したのもすごい。ずっと前、少女漫画では山に憑かれた男を待つ少女がよく描かれていたけど、今BLであらゆる意味でパートナーとして歩く山男が読めるんだ~、と感無量です。冒頭と最後の場面が綺麗につながって、過不足のない読後感でした。ディアプラスは良い新人さんを育てるレーベルだなと思います。
2010/12/14
ミル婆
萌え友さんお勧め作品。険しく難しい山を攻略するように、攻の閉ざした心を時間をかけて開いていく受の心理が丁寧に描かれていた。尊敬や憧れと恋情の曖昧な境目に悩む受の、真摯な様に好感を抱く。透明感があって研ぎすまされた空気や山の景色が浮かんでくる。クライマックスのテントでごにょごにょは、お約束の○合目発言に苦笑したけど、若々しくて健やかさを損なわず楽しかった。次作はまだなのかな。
2012/03/08
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