女に生まれてみたものの。 (ウィングス文庫)
女に生まれてみたものの。 (ウィングス文庫) / 感想・レビュー
saga
著者:会津藩、編集者:長州藩。平成の世になってもわだかまる故郷を持つ二人が組んでまとまるのか? 序盤は扉のパステル調イラストのとおり適当に力の抜けた体験だったが、互いに長州、そして会津へ行った回は、とても真面目なエッセイとなった。結論的には「女に生まれてみたものの。」今のままでいいじゃないか、ということだ。男に生まれてみても同じこと。人は性によって、また年齢によってこうあるべきというものが無くて良いのだ。
2014/11/11
華里
笑いながらもいろいろと考えさせられるエッセイ。菅野さんの小説に近い感じかな。女を磨くはずが、斜め上に突き抜けた職業体験になってます。うん、でもそこが菅野さんらしいというか。会津と長州の問題に限らず、やった方、やられた方、思うところはさまざまあるだろうけれど『戦争に擁護はない。事実だけがあるのみ』というところにずしりと来るものがありました。会津紀行が印象的。
2013/05/01
りぷれ@灯れ松明の火
いつもの菅野さんのエッセイとは、ちょっと違う読後感でした。なんだか菅野さんの小説を読んだ後みたいな、ちょっと何かが引っ掛かる(いい意味で)感じ。うーん、うまく表現できないなあ。やっぱり長州と会津紀行エッセイが印象的。なんだか色々考えさせられた。
2013/03/08
なつき
会津女vs長州娘の帯を見たら読まずにはおられません!会津女の著者を「触れなば落ちん風情の女」にすべく奮闘する長州娘、どう考えても「そりゃ違うだろう」という斜め方向への努力は果たして実るのか。本題はともかく、やはりメインは会津vs長州。そんなことを言うのは年寄りだけという意見もありますが、地に刻まれ血に組み込まれた遺恨はどちらにもあるわけです。じゃあどうすりゃいいの、と。難しい。本当に難しい。答えの出ない問は難しいが、きっと答えは個人個人にしか出せないんだろう。決して全体の答えなんて出せないに違いない。
2013/03/03
眞墨
これ…オビの文句(「会津女vs長州娘」)をそのままタイトルにすれば良かったんじゃ…。もしくは「大人免許を求めて三千里」…欲しい、大人免許欲しいな!(真顔) 菅野さんの本で泣かされると(失礼ですけど)ビミョーに悔しいんです(ホントに失礼)が、たくさん泣きました。ああ悔しい。
2013/03/02
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