フェア・ゲーム (モノクローム・ロマンス文庫)
フェア・ゲーム (モノクローム・ロマンス文庫) / 感想・レビュー
くたくた
裁判所の銃乱射犯を追い、膝を撃ち抜かれてFBI退職を余儀なくされたエリオットは、痛む足を労りながら大学で教鞭を執っていた。そんな彼の身辺で学生の失踪事件が発生し、その親からFBIとの連絡役を頼まれる。しかし相手の捜査官は、かつて再起不能の失意の中のエリオットを捨てた男だった? 事件はやがて連続殺人事件に発展、エリオットも標的になる。キャラ立ても舞台もストーリーも十分読み応えがあるが、そこはMMって事でなにしろエリオットのツンデレと、ぶきっちょなタッカーの真っ直ぐな愛情と行き違いが滅法楽しい。良い本です。
2022/02/08
LIV
分厚いので長らく積んでいた一冊。読み始めたら面白くて一気に読んでしまいました。BLというよりはミステリの主人公がゲイだったといった印象。事件のほうが気になって二人の関係がいつの間にか変化してたのもよく気づきませんでした(笑)でも私ならあの家にはもう住みたくないな…引っ越すよね?
2016/07/02
みずほ
小説★★★★☆ 挿絵★★★☆☆ FBI×大学教授(元FBI)。職務中に撃たれた怪我が原因でFBIを辞め、恋人とも別れ、足の健康も失ったエリオットは、行方不明になった学生の捜査にやってきた元恋人のタッカーと一年半ぶりに再会する。連続殺人事件のミステリ部分と男同士の再会愛部分が平行して描かれている。ハヤカワミステリとかで刊行されてもいいくらい本格的なミステリ作品。440ページ程あるので、前半は少し冗長に感じたけど、後半は事件も恋愛も急展開、一気に引き込まれた。骨太の、男らしい男同士のラブロマンス。面白かった
2013/11/30
olivegreen
他の方のレビューに同感でこれはBLというよりはゲイが主人公のサスペンス小説ですね。普通に「誰が犯人なのー!!」ってことが気になって読んでました。ゲイ・ロマンスの部分は前半ちょっと未練たらしく女々しい感じがしたけど後半二人が一緒になってからはかなりよかった。アクションにもはらはらしたし結構色々と楽しめる。三浦しをんさんの解説では大爆笑。草間さんのイラストにも惹かれて買ったけど思いがけず小説自体もこれだけ豪華な顔ぶれに見合った面白さで満足しました。
2013/05/01
miyu
肩凝らないミステリで正月明けのボケた頭には優しい物語だった。M/Mってお初だが案外面白い。しをんさんの解説では作者は男性とあるが、今ではもうラニヨンが女性作家ということは周知の事実らしい。そうとは知らずに読み進めたがお馴染みのそこはかとない腐女子(貴腐人?)臭が漂っていた。エリオットのツンデレ具合はむしろ軽度。タッカーはエリオットには時にへたれる成長途中の攻めだった。アメリカでは攻め受けはその時の力関係等で容易にリバるらしい。つまりは全てを共有し合う関係なのだろうか。まぁ嫌な感じはしない。次作も楽しみだ。
2018/01/07
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