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彼は花園で夢を見る (ウィングス・コミックス)

彼は花園で夢を見る (ウィングス・コミックス)

彼は花園で夢を見る (ウィングス・コミックス)

作家
よしながふみ
出版社
新書館
発売日
1999-09-21
ISBN
9784403615580
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彼は花園で夢を見る (ウィングス・コミックス) / 感想・レビュー

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文庫フリーク@灯れ松明の火

この表紙で作者がよしながふみさん。となれば、どこから『ジェラールとジャック』のような濃厚愛が描かれるのか、と期待・・いや、覚悟して読んだのですが全然全くBLに非ず。逆らい難い運命に、愛する者は庇護する腕の中から旅立ち、婚礼前夜に婚約者の命は理不尽に奪われ、その姉を妻に迎えれば、自らの不用意な言葉で、ようやく見いだした愛と妻を失う。ドライを装いながら涙もろく傷つきやすい魂・ヴィクトール男爵の愛別離苦。純文学の名作古典を読んだ感覚でした。巧みな間の取り方・セリフは極端に少ないのに、画の表情ひとつが→続く

2012/08/07

はつばあば

彼は花園で夢をみるようだが、私はよしながふみさんの絵と物語に夢を抱く。この本を送ってくださった読み友さんも男爵のように愛に包まれた方なのでしょう。髪の長い男が薔薇一輪を見つめる表紙の絵・・。うちの禿げ爺さんには花を咲かせることしかできない。

2020/06/03

れみ

うん、これは良い。好き(^_^)大事な人がいつも自分の元を去ってしまうことを恐れる男爵ヴィクトールと、幼いころに戦争で家族を亡くした旅の楽士ファルハットの、切なく哀しく辛く、でも美しくて素敵で温かさもあるお話だった。よしながふみさんのは過去のものもかなりの数を読んでるのに何故か未読だったこの作品。なんでもっと早く読まなかったんだろう…!

2013/06/23

ぐうぐう

さらりと綴られたストーリーの中に、人間の純情と嫉妬がえぐりだされるように描かれているところが圧巻。なによりも、よしながふみはこのような世界や登場人物を好んでいて、それがひとつの完成された作品として昇華できていることに驚かされる。趣味が実益となっている、稀有な漫画家よしながふみの幸福感が、読む者にも見事に伝播していく。

2009/06/15

珂音

この横顔はズルイ!内容なんか斟酌せずに完全ジャケ買いですよ(最近多いのよ、見てくれに惹かれるってのが) 描き込んでない背景が白い画面が読みやすくって嬉しかった。こんなふうなあっさりした絵も好みです。すっごくカッコよく登場したサウド兄ちゃん、退場が早すぎるよ。てっきり彼が主役と思ったんだけど・・・ それにしても、この横顔は売り飛ばすにはもったいないな

2010/07/27

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