震える岩: 霊験お初捕物控
震える岩: 霊験お初捕物控 / 感想・レビュー
takaya
宮部みゆきさんの若いころの、ファンタジーとホラーの要素を持つ時代小説です。忠臣蔵を題材に、これだけの物語を創造するのは天才的としかいいようがありません。また、時代小説ともファンタジーともホラーともジャンル分けできない、このような作風も著者独自のものでしょう。筆力に脱帽です。
2023/01/09
うみろー
再再読。宮部さんの大好きな江戸時代本。まっこと恐ろしきは人間。亡くなった二人の子供が悲しい。親の立場では何を恨めばいいのか分からないではないか。
2015/08/11
Tanaka9999
目次を見て5編の中編集かと思った。第2章に入って違うと気づいたが(それ以前に中編集に「第○章」とはつかわない)。不思議な力を持つ女性を軸にした話だが、どこかほのぼのした雰囲気となる。それを引き締めているというか重くしているというか、とにかくそんな感じなのは謎となる忠臣蔵がらみの話。この話が深くわかって来るにつれて引き締まってくる感じ。最後の解決も本当にどうなったのか、という感じですが、超常現象として終わるのもなかなかいい。
2019/11/28
はっち
今更ながら宮部さんの時代物初期作品読了です 多分一度挑戦してたはず 時折見えないものが見えるお初 死人憑きに始まり幼児の殺人 忠臣蔵までが絡んでくる中々に奥の深い一冊でした お次は天狗風があるので楽しみです
2017/12/17
itijiku
お初さんと右京之助さんが100年前の遺恨を解き明かす時代物。ふたりが「100年前のひとも わたしたちも変わらない」と言っているが、平成の今だってちっとも変わらない。お初さんはちょっと勝気で、思ったことはなんでも口にするしっかりもの。かたや右京之助さんは・・・そうそう!草食系男子。頼りないがやさしい。誠実に事実を積み重ね、お初さんの推理に大きく貢献。お互い「いいなぁ」と思っているがなかなか口にはだせず・・・続編もあるとか・・・二人も様子も気になるし・・・ほほえましい二人にまた会いたい!
2010/06/23
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