KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

孤宿の人 (下) (新人物ノベルス)

孤宿の人 (下) (新人物ノベルス)

孤宿の人 (下) (新人物ノベルス)

作家
宮部みゆき
出版社
新人物往来社
発売日
2008-05-22
ISBN
9784404035592
amazonで購入する

孤宿の人 (下) (新人物ノベルス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ふじさん

宇佐の世話になっていたほうは、舷州の斡旋で加賀殿が幽閉されている涸滝屋敷の下女として住み込むことになる。偶然の出会いで加賀殿と出会い、手習いと算盤を習うことになる。通っている内に、加賀殿が優しく思いやりのある人物だと知る。そのうちに、丸海藩では、町民同士の諍いが起き、火事が発生して、町は混乱の渦に巻き込まれる。悪霊と恐れられた男と無垢な少女との魂のふれあいが描かれるが、最後は哀しく切ない結末を迎える。宮部みゆきの新境地を拓く大作。一人の少女の成長小説では、終わらない読みどころいっぱいの時代小説。

2021/12/12

シンシア

鬼、悪霊の仮面をかぶって、居心地がよくなってしまわぬように…私は?どんなお面をかぶっているのだろう。 ほうのように、心のきれいな人でありたい。沢山の人が人を思いながら死んでしまうのは、つらい。悲しい話しでした。

2014/01/20

豆乳くま

為政する者の権力争いなんて知らん。いつも民衆が犠牲になり苦難を強いられる。怒涛の下巻、涸滝の屋敷に幽閉された加賀様と孤児のほうの交流は美しいあまりヒリヒリし危ういバランスで目眩がしそうだった。誰からも疎まれたほうだが気にかけてくれた人も沢山いた。その極めつけが加賀様だった。最後の最後に「奉公を解く」とほうの背中を押し逃げろと言ってくれた。そして瀕死の宇佐に会えた。読む手が止まらず一気読み。素晴らしかった。宮部先生ありがとう。

2021/10/31

がるっち

上巻の冗長さから一転し、下巻は早い展開。丸海の街は一部の人間の始めた、見えない力にぐちゃぐちゃにされていく。その力が多方面からあり、説明を受けるにつけ、むなしくなる。泣けた。ほうが生き延びたのが救い。

2010/08/03

Chiaki

泣けた…。 黒くて重い雰囲気、やりきれなさが続くお話。そんな中で、ほうのけなげで一生懸命な姿、彼女を守ろうとする人たちの姿にほっとした。(そんな人たちが次々亡くなってしまうのが悲しかったが) 今の世の中も、このお話の中のような状態があるかもしれない。悪い方へ悪い方へ流れていかないようにしないと。  ほうが使う敬語が読んでいて気持ち良かった。

2014/03/03

感想・レビューをもっと見る