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ばんば憑き (新人物ノベルス)

ばんば憑き (新人物ノベルス)

ばんば憑き (新人物ノベルス)

作家
宮部みゆき
出版社
新人物往来社
発売日
2012-07-12
ISBN
9784404042248
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ばんば憑き (新人物ノベルス) / 感想・レビュー

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sin

“坊主の壺”の奇妙さと表題の“馬場憑き”の異様な迫力に頁を繰る手が止まらない。一方角川文庫版では表題となる“お文の影”と“野槌の墓”の切なさに涙した。それにしても子供を使うのは卑怯だ「泣いてしまうやろ」。一転〈三島屋変調百物語〉に登場した寺子屋の面々が活躍する“討債鬼”や一風変わった妖怪退治の“博打眼”の巧みさにはお見事と言う他に言葉を知らない。いずれの物語も夏の夜に一服の清涼剤となってその暑苦しさを忘れさせてくれること請け合いだ。

2017/07/10

たーちゃん

ぞっとするもののけの話のはずなのに、宮部さんの手にかかると最後はホロッとしたり憎めなくなるのが不思議。面白い話ばかりでした(*^O^*)

2014/06/14

はなん

ホラーは苦手というより無理。けれどこういう人の営みの中から生まれてくるあやかしの世界は抵抗なく入り込み、そしてとても胸を打たれる。おでこの登場する話では涙が止まらなくなり、青野利一郎登場の回では理不尽さに腹を立て、、。各話ともにゾクっとする場面の裏側にいつも「人の業」が存在し、生きていく辛さもにじみ出る。最後の1話。付喪神のできる謂れに衝撃を受け、その悲しさと送り火の暖かさにまた胸を打たれて本を閉じた。

2012/08/23

りす

おさめられてる六編全て良い。表題作はじっとりと怖い。「博打眼」「討債鬼」は微笑ましい。「野槌の墓」の加奈ちゃんと化け猫のタマさんとのやりとりを想像して楽しくなる。「お文の影」は、彼女の短く痛ましい生に涙がでる。今の世でも起きている事。

2016/03/25

よむよむ

<みなさんのコメント読みたさに登録 感想は単行本に なにはともあれ傑作です^^>

2012/10/07

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