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あやし (新人物ノベルス)

あやし (新人物ノベルス)

あやし (新人物ノベルス)

作家
宮部みゆき
出版社
新人物往来社
発売日
2012-07-12
ISBN
9784404042255
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あやし (新人物ノベルス) / 感想・レビュー

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sin

怖いのは人間の業であり、怪談は怖いものというより因縁話…先に読んだ三島屋変調百物語の感想がまんま当て嵌る。同じ世界観にありながら、あの黒白の間ではおいそれと語ることが出来ないような、それは彼の物語で、聞き手が招かれざる客、いや行倒れ同然の語り手の最後に明かした罪にショックを受けてしまったような怖い話も混ざっている。小雪の舞う時期に心の煤落としに語り合うようなゴーストストーリーではなく、ドロドロとした人間の業の物語である。

2017/08/08

はなん

昔々、宮部作品に掴まったころに文庫版で購入していて、それを完全に失念してしまったもんだから、この新書版を「新刊だ~♪」とお持ち帰り。本棚を見て愕然とした一冊(笑)だけど。うん。同じ新書版の「ばんば憑き」と並べるとなかなかいい塩梅ですよ(^^)ということで、どうにも恐ろしいのは「人の中の闇」である、ということが手に取るようによくわかる一冊。怖い、、というよりもなんだろうなあ。。寒々しい、哀しい、淋しい?その寒さや哀しさに立ち向かえるのもまた、「人」なのです、よね。しみじみとそれぞれの短編を読みました。

2013/06/26

はなん

今回文庫のほうを友人に贈るから、ってことでの再読。何回読んでも怖いのは人だなぁ、と思うのだった。それでも怖いけれどあったかさも感じて、怪談話だけど好きだなぁ。宮部みゆき時代小説の常連さん(?)もさりげなく登場して、いろんな事で毎回楽しめます。

2014/10/18

とうこ

タイトル通り、あやしい話の短編集。理路整然としていない、曖昧模糊な感じがとても好みだった。中でも、人の温かい情をすごく感じる「布団部屋」と「女の首」がよかった。

2024/07/15

さっちゃん

初めて宮部みゆきの時代劇ものを読んだけど、とっても面白かった。短編集で、女中、奉公先に起きた怪談話。「布団部屋」、「安達家の鬼」、「女の首」が好き。“鬼”と一口に言っても、恐ろしいのもいれば、無害なのもいるんだな。人間が一番恐ろしい。

2015/02/13

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