レーニンと資本論 6
レーニンと資本論 6 / 感想・レビュー
二人娘の父
いよいよ、という時代に。革命政府がいかにして農民との矛盾を大きくしていったのか、理論的に整理されていて大変よく分かる。しかし憲法制定議会の解散という事態についての評価・分析には若干の不満もあるが…。いずれにしても、レーニンの荒れた時代が、その後のスターリンにどう「つながっていくのか」のヒントは得たように思う。次はいよいよ最終巻。
2017/12/26
yo yoshimata
ロシア革命100年に、何年かぶりに読みきりました。第6巻は、革命後のロシアに列強が干渉戦争を仕掛け、それを打ち破る過程でレーニンの理論が荒れる時期です。戦時下の経済体制を新しい国家づくりの基準にしてしまう誤り、多数者の意思での社会変革と議会制度の否定など。不破さんはレーニンの弱点を指摘する際、どんな問題でも立脚点と発想を丁寧に書いているのが印象的でした。
2017/03/08
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