同じ世代を生きて: 水上勉・不破哲三往復書簡
同じ世代を生きて: 水上勉・不破哲三往復書簡 / 感想・レビュー
sumjin
それは水上氏からの一本の電話から始まった。心筋梗塞で倒れ、2/3が壊死した心臓。死の姿を前に見た水上氏に新聞記者が見せた一枚の写真。それは同じように心筋梗塞で倒れたが快復し、元気で山に登る不破氏の写真だった。「心臓がそんなで、どうして山に登れるのだか、その秘伝を聞きたかった」。そこから15 年に及ぶ二人、正確には不破氏の七加子夫人を加えた三人の交友が始まった。“心友”。「心臓の事だけでなく、目で見えない地下茎でつながっている」お互いに尊敬し、いたわりあい、共感しあった人間としての交流が。
2012/03/11
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